出来立て30秒を味わう。栗平L.D.K.のごほうびパンケーキ
栗平で出会う、特別なたまごのパンケーキ
小田急多摩線・栗平駅北口すぐにあるコミュニティカフェ、CAFE&SPACE L.D.K.。この場所で人気を集めているのが、「黒川たまごのはぐくみパンケーキ」です。
主役となるのは、麻生区黒川にある市川進養鶏場の“黒川たまご”。鶏たちがストレスをできるだけ感じない環境で育てられ、粉砕した竹をブレンドしたこだわりのエサで健康的に育っています。白身はぷりっと弾力があり、黄身は箸で持ち上げられるほど濃厚。卵特有の臭みが少なく、自然な甘みとコクが感じられる味わいです。
L.D.K.のスタッフは、実際に養鶏場へお手伝いに行ったこともあるそう。
「どんな場所で、どんな人が育てているのか」を知っているからこそ、その魅力をしっかり届けたいという想いがあります。
パンケーキは一つひとつ丁寧に手作り。オーブンから出した瞬間がいちばん美味しいため、“賞味期限30秒”とも言われています。テーブルに届いた瞬間に立ち上がる香り、ふわっとした湯気、そして熱々の食感。出来立てだからこそ味わえる幸福感があります。
ただ「甘いものを食べる」だけではなく、地域で育まれた素材や人の想いを感じられる一皿。
それが、L.D.K.の「はぐくみパンケーキ」です。
半年間つくれなかった、パンケーキへの想い
現在のL.D.K.は、2025年7月に運営体制が変わり、新たなスタートを切りました。メニューも一新され、「これからどんなカフェにしていくのか」を、スタッフみんなで模索する日々が続いていたそうです。
実は、運営体制変更後のオープン当初から「パンケーキはないんですか?」という声は何度も届いていました。以前の事業者時代のパンケーキを楽しみにしていた常連さんも多く、その期待を感じるたびに、プレッシャーも大きかったといいます。
しかし、以前のレシピは権利の関係で引き継ぐことができませんでした。ただ同じものを再現するのではなく、「私たちらしいパンケーキとは何か」を考え続けた結果、すぐには動けなかったそうです。
そんな中で力になってくれたのが、信頼するパティシエの“よっしー先生”こと山本佳成さん。お菓子作り歴20年の経験を持ち、食育講師としても活動されています。子どもたちにもわかりやすく楽しく教えてくれる人柄に、スタッフも大きな信頼を寄せています。
スタッフが少しずつカフェ運営に慣れてきた頃、「今だからこそ、自分たちらしいものを作ろう」と動き出しました。そして誕生したのが、黒川たまごを使った“はぐくみパンケーキ”。地域の素材、人とのつながり、そしてL.D.K.らしいあたたかさが詰まった、新しい看板メニューになりました。
「こんにちは」が増える、カフェの時間
L.D.K.が大切にしているのは、「ゆっくり過ごせる時間」を届けることです。
はぐくみパンケーキは、注文してから焼き上げるため、少し時間がかかります。でもその待ち時間も含めて、カフェでの時間を楽しんでもらえたら――そんな想いが込められています。
実際に店内では、お客様同士やスタッフとの自然な会話がよく生まれるそうです。「こんにちは」だけで終わらず、「今日は暑いですね」「この前のイベント行きましたよ」など、地域の小さな交流があちこちで広がっていきます。
コミュニティカフェという形を大切にしているL.D.K.では、お客様からのアンケートも積極的に取り入れています。「こういうメニューが欲しい」「こんな使い方ができたら嬉しい」といった声に耳を傾けながら、少しずつカフェを育ててきました。
もちろん、設備や人手の関係ですぐに実現できないこともあります。それでも、「時間がかかっても、このパンケーキには提供する価値がある」とスタッフ全員が感じているそうです。
出来立てを味わってほしい。会話が生まれる場所でありたい。地域の人がほっとできる場所でありたい。そんな想いが、L.D.K.の空気感そのものになっています。
地域とともに育つ、栗平のコミュニティカフェ
栗平という街は、大きな繁華街ではありません。でも、その小さな街だからこそ、人と人との距離が近く、地域のつながりを感じられる場面がたくさんあります。
L.D.K.も、そのつながりの一つ。月に一度行われる栗平駅前の清掃活動「ふらっとくり〜ん部」のあとに、カフェへ立ち寄る方も多いそうです。掃除を終えてほっと一息つく人たちの姿を見ると、「この街の居場所になれているのかもしれない」と感じるといいます。
また、L.D.K.では「こそだて交流会」や、起業したママたちのための「朝活」も開催。住所貸しやレンタルスペースとして利用できるなど、単なる飲食店ではなく、“地域活動の拠点”としての役割も担っています。
「こういう場所が欲しかった」という声を直接聞けることが、スタッフにとって何より嬉しい瞬間。カフェを運営する中で、地域のニーズを日々実感しているそうです。
麻生区には、黒川たまごをはじめ、美味しい農産物がたくさんあります。それらをどう活かし、どう美味しく届けていくか。L.D.K.は、地域の恵みをつなぐ場所として、これからも挑戦を続けていきます。
子どもたちの“思い出の味”になるように
現在L.D.K.では、季節の野菜を使ったパスタなど、新しいメニューづくりにも力を入れています。そして今後は、「黒川たまごのはぐくみパンケーキ」を時間予約でも楽しめる体制づくりを進めていきたいと考えているそうです。
カフェという場所は、人によって使い方が違います。ひとりで静かに過ごしたい人、友人と話したい人、子ども連れで安心して過ごしたい人。L.D.K.では、それぞれの時間にそっと寄り添えるよう、美味しい料理と空間づくりを大切にしています。
スタッフの願いは、「子どもたちの思い出の味になること」。
小さい頃に家族で食べたパンケーキの記憶が、大人になってふと思い出される。そんな風に、地域の記憶の一部になれたら嬉しいと話します。
そしていつか、「子どもの頃にL.D.K.に来ていました」という子たちと、一緒に働ける日が来たら――。そんな未来も、静かに思い描いているそうです。
賞味期限30秒の、ふっくら熱々な「黒川たまごのはぐくみパンケーキ」。栗平の街で、人と人をつなぎながら、今日も丁寧に焼き上げられています。
| 【期間限定割引】 2026年9月30日までの期間限定で、「小田急のくらしを見ました」とカフェで伝えると、黒川たまごのはぐくみパンケーキが100円引きになります。 |
CAFÉ & SPACE L.D.K.
川崎市麻生区栗平2-1-6 小田急マルシェ栗平2F 080-2035-7922 【営業時間】9:30〜18:00(水曜定休)
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