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国松俊英さんが児童文芸ノンフィクション文学賞特別賞

国松俊英さんが児童文芸ノンフィクション文学賞特別賞

ノンフィクションとは、事実に基づいて書いた作品のこと。
4月に町田市在住の児童文学作家、国松俊英さんが第2回児童文芸ノンフィクション文学賞特別賞を受賞。
「ノンフィクションの面白さを知ってほしい」と勉強会や新人育成のための講座の発起人となり、2017年には研究解説書「ノンフィクション児童文学の力」を刊行。
これらの業績が評価され、今回の受賞に。

国松さんは1989年から町田市に在住、町田を舞台にした作品も。
また、町田の図書館活動をすすめる会に参加し、市内図書館活動の向上にも力を注いでいます。
国松さんにこれまでの歩みを聞きました。

最新著作「ライチョウを絶滅から救え」

宮沢賢治を愛読していた国松さんは募集記事を見て、1965年児童文学サークルに入会。
会社勤めをしながら1975年に初作品「ホタルの町通信」、
3年後には2作目「おかしな金曜日」を出版。
初めは童話や物語等フィクションを書いていました。

多忙を極め、会社員を辞めて執筆に専念することになった国松さんに日本鳥類保護連盟の編集者から、月刊誌「私たちの自然」の連載記事の依頼が。
全国の野鳥や野生動物生息地の現状等を取材し、文章とイラストで紹介。

記事を目にした児童書編集者から声が掛かり、
密猟者からオオタカを守った話を子供向けに書くことに。
栃木県を歩き回り、24時間監視でオオタカを守った人たちに話を聞いて、
ノンフィクション「はばたけオオタカ」を出版。
その後、野鳥と自然、人物の記録等幅広いノンフィクション作品を発表しています。

ノンフィクション児童文学の力

現地で取材したり、資料を調べたりすることが面白く、
また子供は実際の出来事や実物の話が好きだということを体感した国松さん。

「地味と敬遠されがちなノンフィクションの面白さを知ってほしい」と考えるようになり、
勉強会や新人育成のための講座の発起人となり、
2017年には過去になかった研究解説書「ノンフィクション児童文学の力」を刊行。
これらの業績が評価され、今回の受賞に。

町田市には1989年から在住し「日本一のいじわるじいさん」等、
町田が舞台となる創作作品も書きました。

また「人間が生きるのに図書館はとても大切なもの」と、
町田の図書館活動をすすめる会に参加し、市内図書館活動の向上にも力を注いでいます。
「今から、ナチュラリスト宮沢賢治の生きざまを描いた作品に取り組みます」と語ります。

ショッパー編集部・原さん(11)の記事

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