都心で多くの自然と庭園に触れられる！「新宿御苑」の旬の見どころを紹介

引用：https://twitter.com/SG_info_kyokai/status/1375646706029666306/photo/1

新宿駅からほど近くにある「新宿御苑」。
園内には多数の花が植えられており、四季折々の花を楽しめるのが魅力です。
春の季節だと、サクラ（染井吉野など）・ツバキ・ハクモクレン・ハナモモ（源平）などが順次咲き誇ります。
特にお花見の時期は、たくさんの観光客が訪れる人気のスポットとなります。
様々な種類の花に癒されて、たっぷりと自然を満喫できるでしょう。

「新宿御苑」は、明治時代に造成された、日本における代表的な近代西洋庭園です。
徳川家臣・内藤家の大名屋敷跡地が利用されており、明治以降農業試験場を経て、皇室用の庭園になりました。
また、戦後には一時的に農業科学講習所になり、その後一般向けの公園になって現在に至ります。
そんな当園はフランスの造園家にデザインを依頼したこともあり、ヨーロッパ式の風景式庭園・成型式庭園と日本庭園が巧みに組み合わされています。
特に風景式庭園は日本に多くないため、希少な風景式庭園の名作でもあるのです。




引用：https://fng.or.jp/shinjuku/place/garden#daionshitsu

また、農業試験場として活用されていた歴史から、庭園になって以降も野菜・花卉類など多くの植物が栽培されてきました。
現在も大規模な温室が設けられており、主に熱帯・亜熱帯の植物を、年間を通して約2,700種も見ることができます。

新宿御苑では明治以来の歴史的な建造物も多く見られるため、以下で一部を紹介します。

・旧洋館御休所

引用：https://fng.or.jp/shinjuku/place/historical/

1896年に創建された建物で、当初は天皇・貴族が温室を観賞する際の休憩所として設けられました。
1924年に現在の規模になり、以降はクラブハウスとして使用されます。

・旧御凉亭



引用：https://fng.or.jp/shinjuku/place/historical/

1927年に設けられた建物で、当時皇太子であった昭和天皇の御成婚記念として献上されています。
日本では数少ない本格的な中国風の建築物です。

・旧門衛所

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1927年に建てられた門衛所で、新宿門と大木戸門に設けられていました。
昭和初期の独特なデザイン性や御苑の歴史的・景観的価値などが評価されています。

・擬木橋



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元は1900年のパリ万博で展示されていたもので、輸入後アメリカ人技師による設営工事を経て1905年に完成。
日本で初めて木を模した欄干であるとされます。

新宿御苑にはさまざまな種類の庭園があり、それぞれが異なる美しさを見せてくれます。
主な庭園は以下のものです。

・風景式庭園

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ゆったりとした芝生の広場にのびのび育った巨木が生えている庭園です。
庭園中央には御苑のシンボルツリーであるユリノキもあり、高さは30mを超えています。

・成型式庭園



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大きなバラ花壇が中央に配置されて、花壇を基準として左右対称に多数のプラタナスが4本の並木としてデザインされています。
バラ花壇には110種類・約500株の花が植えられています。

・日本庭園

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池の緩やかな流れに沿った「池泉回遊式」と呼ばれる庭園です。
当初は鴨場として作られたのち、昭和初期に日本庭園として改装されました。
毎年11月に菊花壇展が開かれます。

・玉藻池



引用：https://fng.or.jp/shinjuku/place/garden/

内藤家の武家屋敷があった痕跡を留める庭園です。
現在休憩所があった場所に御殿が建てられて、池・谷・山などを造成した景勝地が作られていたとされています。

東京の中心部・新宿に広がる新宿御苑は、喧騒に満ちた高層ビル街の周辺と異なり、静かで緑豊かな空間が広がっています。
季節を問わず見どころが多く、春ならではの良さも見つけられるでしょう。
美しい自然や温かい温室などで、きっと心身ともに温かくなれるはず。
都会から気軽に行ける庭園として、ぜひ新宿御苑にお出かけしてみてはいかがでしょうか。