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世田谷で自然と歴史に触れてリフレッシュ!「喜多見氷川神社」の魅力とは?

世田谷で自然と歴史に触れてリフレッシュ!「喜多見氷川神社」の魅力とは?

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/4577745

世田谷区の喜多見にある「喜多見氷川神社」は、古くから喜多見の人々に信仰されてきた神社です。
正式名は単に「氷川神社」ですが、他地域にある同名の神社と混同しないように「喜多見」と付けられて呼ばれています。
そんな氷川神社はさいたま市の大宮に総本社があり、多くが「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」を主祭神として祀っています。
奈良時代の740年に創建されたと伝えられており、洪水などが原因で室町時代に古縁起や古文書などが流失。
戦国時代後期の1570年に喜多見周辺を治めていた領主が喜多見氷川神社を修復して、江戸時代に入った1654年に現在まで残る鳥居が寄進されました。
社殿は1988年に火災で焼失しており、現在の社殿は1990年に再建されたものです。

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/22041449

喜多見氷川神社の境内には多くの歴史的な見どころがあります。
鳥居は江戸時代に建立されたもので、東京23区内のものとしては最古の部類に入るとされる代物。
世田谷区の有形文化財にも指定されています。
また、1990年に再建された社殿は立派で重厚感があります。
各所に細かい装飾が施されており、特に向拝・拝殿の蟇股(かえるまた)には場所ごとにサカキ・松・青龍など非常に多くの装飾がみられます。

また、喜多見氷川神社には「七つ宮」と呼ばれる境内社も。
稲荷神社・天神社・大山祇神社・月讀神社・出雲神社・大鳥神社・祖霊社の7つがあり、それぞれ異なる神様が祀られています。
喜多見氷川神社に参拝すれば、1度に多くの神様に願掛けができるかもしれません。
その他、江戸時代後期に奉納された石灯籠や水盤もみられるので、参拝の際には各所をじっくりと見て回ってくださいね。

ほかにも、これまで喜多見氷川神社では「アボヘボ」と呼ばれる神事が執り行われていました。
近年は行っていないものの、豊作を祈り毎年冬に実施されていたようです。
「アボヘボ」という一風変わった名前は「粟穂稗穂」からきているのだそう。
これはニワトコの木を花のような形に加工して、粟の穂を付けてから梅の枝に刺したものです。
奉製されたアボヘボは神棚や玄関などに飾り付けられていました。
神事としてのアボヘボは行われなくなりましたが、アボヘボの名前が付けられたお菓子は今も製造されています。
求肥にクルミと黒糖を加えてきな粉をまぶしたもので、求肥の柔らかさとクルミの硬さが見事にマッチしているお菓子です。
世田谷区を代表する銘菓となっているため、アボヘボは形を変えて今でも地域で愛されているといえるかもしれません。
どこか懐かしく、安心する味わいのアボヘボ。
気になる方は、ぜひお近くの和菓子屋さんを探してみてください。

世田谷区の住宅街にある喜多見氷川神社は、地元の人から愛されてきた長い歴史を持っています。
歴史と自然に囲まれた境内に入れば、癒しのひとときを過ごせるでしょう。
喜多見と神社の文化を受け継ぐお菓子を食べつつ、世田谷の一角で続いてきた歴史に思いを馳せてみてください。

楓さん(303)の記事

喜多見氷川神社

http://www5e.biglobe.ne.jp/~hikawa-j/index.html

世田谷区喜多見4丁目26-1 03-3416-1240

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