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ハナミズキと桜が国と国をつなぐ！祖師谷公園の歴史と藤棚

祖師谷公園の歴史と藤棚

ここ祖師谷公園（そしがやこうえん）は、昭和18年8月に「祖師ケ谷緑地」として計画され、その後「祖師ケ谷公園」として都市計画決定された公園で、敷地面積は約93,372㎡という広さを誇る公園です。
敷地面積の数字だけではわかりにくいかもしれませんが、建築面積が約46,755㎡の東京ドームと比較すると、その倍の広さとなります。祖師谷公園は東京ドーム約2個分もの広さがあるということがわかりますね。
広々としたこの公園は緑が美しく、地域の人たちの憩いの場として長年愛され続けています。

歴史は古く、地元住民からは「ワシントンから里帰りしたサクラの名所」とよばれるこの公園ですが、実は藤の花がきれいに咲いていることをご存じでしょうか。
いくつかある藤棚のなかでも、はらっぱ広場にある藤棚が一番大きく、白い色の藤が彩るのが特徴です。またサービスセンター前にも藤棚がありますが、こちらは紫色の藤が咲きます。同じ園内にある藤棚でも、色が違うとまた別の景色を楽しむことができますね。

エントランス通りに咲くハナミズキはアメリカと日本をつなぐ

テニスコートや子どもの運動場に沿ったエントランス通りにある「ハナミズキ」。
この花は北アメリカ原産で、明治45年に東京府からワシントンにソメイヨシノを贈った返礼としてアメリカから贈られてきた「日米親善の花木」です。まさに日本とアメリカをつなぐ花といえるでしょう。

また、東京市長よりワシントンへ送られたソメイヨシノは、ポトマック公園に植えられて世界的な桜の名所になりました。
その桜が成長し、苗木に育てられてその一部が日本に寄贈されました。それがここ祖師谷公園に植えられているソメイヨシノとなります。別名「里帰りの桜」とよばれ、現在でも地元の人たちから親しまれていますよ。

自然に囲まれて散歩や運動を楽しめる環境が整っています

祖師谷公園の中心には仙川が流れており、園内を東西に分けているのが特徴的です。
仙川西側の高台には広々とした原っぱや遊戯広場などがあり、原っぱをぐるりと囲む散策路はランニングコースとして利用する人もいます。
東側は湧水池があり、ここではカモやサギといった野鳥やドジョウやザリガニといった水生生物も観察することができます。
また、仙川の風景を眺めることができる親水テラス、テニスコートやゲートボール場、子どもの運動広場などがあり、大人も子どもも楽しめるようになっていますよ。
仙川沿いの遊歩道には桜の木が並んでいて、毎年春には「さくらフェス」が開催。多くの来場客で賑わいをみせます。

豊かな自然があふれる祖師谷公園。国をつなぐ桜とハナミズキを眺めながら、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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