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「ここにいるよ」を届ける—狛江から広がるアートの力

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小田急沿線の素敵なくらしをしている人々にスポットをあて、仕事や地域との関わり、その人らしい生き方を届ける「小田急沿線のくらし」。

今回ご紹介するのは、「わたしたちはここにいるよプロジェクト」代表・今西千晶さんです。

2023年、狛江市を拠点にスタートしたこの活動は、障がいのある方のアート作品を展示し、その魅力を社会へ届ける取り組み。
まだ広く知られていない表現の価値に光をあて、作品と人、そして地域をつなぐ場を丁寧に育てています。

きっかけは、狛江市社会福祉協議会が主催する「福祉カレッジ」での学びでした。

修了企画として提案した「わたしたちはここにいるよ」という展示企画が、後に実際のプロジェクトとして動き出します。
初めて障がい者支援事業所を訪れ、作品を目にしたときの感動は今も忘れられないといいます。

一つひとつの作品に宿る自由な発想や力強さ。
しかしその多くが家庭や事業所にとどまり、外に開かれていない現実に触れ、「このままではもったいない」という想いが活動の原点になりました。

活動の中で大切にしているのは、「障がいの有無を超えて作品と向き合うこと」「優劣をつけないこと」「制作者の意向を尊重すること」。

当初は一人でのスタートでしたが、想いに共感した仲間と出会い、プロジェクトとして広がっていきました。
誰か一人の価値観に偏らないよう、メンバー同士がフラットに意見を交わすことを大切にしています。

展示会で、制作者自身が誇らしげに作品を語る姿や、ご家族が「社会とのつながりができた」と語る瞬間に立ち会えることが、この活動の何よりの喜びです。

一方で、活動を続ける中では資金面の課題にも直面しました。

補助金を活用しながらも、それだけに頼らない仕組みづくりに挑戦。

障がい者支援事業所の自主製品を委託販売し、その売上の一部を活動資金に充てることで、事業所にとっても負担の少ない形での協力関係を築いています。
さらに作品集の制作により活動の意義を伝えやすくなり、寄付の機会も広がりました。地域イベントへの参加を通して人とのつながりも増え、狛江というコンパクトなまちならではの関係性が活動を支えています。

これからはプロジェクトの認知をさらに高めるとともに、作品販売やグッズ制作にも取り組み、制作者への経済的な還元を実現していきたいと考えています。

「差別のない社会、誰もが生きやすい社会へ」という想いのもと、作品を通じた新たな価値の循環を目指しています。

まずは一度、いわゆる“パラアート”の作品に触れてみてください。
その自由で豊かな表現に、きっと心が動かされるはずです。

小田急沿線のくらし(8)の記事

わたしたちはここにいるよプロジェクト

https://www.instagram.com/kokoniiruyo.project/

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

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