神奈川の吾妻山には神が宿る

もともと相模と呼ばれていた地域は、平野が多くて海岸線も長い。見通しが良いという事は人の命が羽根の如く軽い室町時代後期とか戦国時代には、持て囃されなかった。伊豆の方から東征してきた伊勢氏(後に北条氏と改名)により、相模国も下剋上の時代を迎えつつあった。「関東管領」という室町幕府が東国を監視、治安の軟化等を目的として置配したのだったけれど、豊臣秀吉によって勢力図の淘汰が招かれて、1590年の小田原制圧で相模にも一応の安寧が訪れたのだった。
小田原駅から3駅進んだ二宮駅が最寄り駅の吾妻山は125mの標高で、小高い丘のようにも見えるけれど、頂上には公園があり晴れの日には遥か先の景色まで一望出来る。登所ルートの途中には浅間神社と吾妻神社もあり、由緒正しい自然に溢れた穴場的存在である。とは言え急な斜面もあり、正式な登山と考えてよい、まさに「備えあれば憂いない」なのだ。

吾妻山
中郡二宮町山西この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。