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「おいしい」が、人と地域をつないでいく。変化を楽しみながら広がる、cafe83・竹中真理子さんのくらし

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「おいしい」の先にある、人との出会い

小田急沿線の素敵なくらしをしている人々にスポットをあてて、仕事のこと、地域との関わり、そしてその人らしい生き方をお届けする「小田急沿線のくらし」。今回ご紹介するのは、川崎市宮前区を拠点に「cafe83(かふぇやみぃ)」を営む竹中真理子さんです。
キッチンカーでの出店やお弁当・オードブルの配達など、さまざまな形で「食」を届けています。自治会や学校のイベント、生田緑地などの公園にも出店し、地域の人たちと顔を合わせる機会を大切にしてきました。

そんな竹中さんが大切にしているのは、「お客様に楽しい、ほっとするひと時を過ごしてほしい」という想い。料理を食べてもらうことだけが目的ではなく、そこから会話が生まれたり、新しい人と人とのつながりができたりすることも、cafe83の大切な役割です。

お客様や仕事仲間とのご縁が次の出会いを生み、活動の場所も少しずつ広がってきました。変化を楽しみながら、人とのつながりを育ててきた竹中さんの歩みをたどります。

「また一緒に働きたい」から始まったcafe83

cafe83が始まったきっかけは、竹中さんが3人目のお子さんを出産した後のこと。以前働いていたカフェの同僚たちと「また一緒に仕事がしたい」という思いが芽生え、お店をオープンしました。

駅から少し離れた場所だったため、最初は「地域の方にとっての憩いの場になれば」と考えていたそうです。
ところが、実際に営業を始めてみると、カフェで過ごす人以上に、お弁当を求める人が多いことが分かりました。

そこで、店内での営業だけにこだわらず、お弁当やオードブルの配達にも力を入れるようになります。
さらに竹中さんには、家族3人で仕事を融合させたいという夢もありました。
弟は自家焙煎珈琲店、姉は陶芸家。食事、珈琲、そして器。それぞれの得意分野を生かして、ひとつの空間や時間をつくりたいという想いがありました。

cafe83という場所には、竹中さん自身の「人と一緒に何かをつくりたい」という気持ちと、家族への想いが込められています。

店舗を飛び出して、街へ。ご縁が次の一歩をつくった

もちろん、ここまでの道のりが順調だったわけではありません。店舗だけで営業していた頃は、お客様の来店に波があり、集客方法に悩んだ時期もありました。

そんな状況を変えるきっかけとなったのが、お弁当やオードブルの配達、そして地域のイベントへの出店です。特に大きな転機となったのは、地元の花農家さんのマルシェに声をかけてもらったこと。これがcafe83にとって初めてのイベント出店でした。

そこでの出会いをきっかけに、少しずつさまざまなイベントに声をかけてもらうようになり、活動の場が広がっていきました。コロナ禍を経て、現在は主にキッチンカーでの出店へとスタイルも変化。お客様が来るのを待つのではなく、自分たちから街へ出向き、「おいしいもの」と「楽しい時間」を届ける形になりました。

イベントへの出店を重ねるなかで、地域の農家さんとのつながりも増え、今では地元野菜をふんだんに使ったメニューもcafe83の魅力のひとつに。竹中さんは、思い通りにいかないことも新しい可能性への入口として、柔軟に活動を変化させてきました。

都会のすぐそばにある、畑と自然。川崎の魅力を食で伝える

竹中さんが暮らし、活動する地域には、駅から少し離れているからこその魅力があります。「不便と感じる場所だからこそ、地域の方々とのつながりが強いのだと思います」と竹中さん。

自治会や学校、地域のマルシェなど、さまざまな場所で人と人とのつながりが生まれています。そして、この地域の魅力は、人だけではありません。都会的な街並みのすぐそばに畑があり、生田緑地など豊かな自然も身近にあります。少し歩いてみれば、直売所や野菜の自動販売機に出会えることも。

「都会のようでいて、たくさんの畑や自然がある。その魅力を多くの方に知って、楽しんでほしい」と話します。

だからこそ、今、竹中さんが力を入れているのが、地元食材をもっと使い、川崎の良さを食を通して伝えていくこと。地域の農家さんが育てた野菜を料理に取り入れ、その料理を味わった人が「この野菜、どこで採れたんだろう?」と地域に興味を持つ。

そんな小さなきっかけが、農家さんとの新しいつながりや、街の魅力を知ることにつながっていきます。

「楽しい出会いが待ってるよ!」これからも変化を楽しんで

「歩いてみると、直売所や野菜の自動販売機などが、あちらこちらにあります。ぜひ近所の農産物を堪能してほしいです」。

竹中さんが伝えたいのは、特別な場所へ出かけなくても、身近なところに地域の魅力があるということ。
いつもの道を少し歩いてみるだけで、新しい発見があるかもしれません。これからもcafe83では、地元の食材を取り入れながら、キッチンカーやイベントを通して、さまざまな場所へ「おいしい時間」を届けていきます。

活動の形が変わっても、竹中さんが大切にしているのは、人との出会いと、楽しくほっとできるひと時。これまでにも、お客様とのご縁が仕事仲間との出会いにつながり、その出会いがまた新しい活動を生み出してきました。

「もし過去の自分に声をかけるなら?」という問いには、「楽しい出会い&活動が待ってるよ!と言いたいです」と笑顔で答えてくれました。ひとつの形にとらわれず、変化を楽しみながら前へ進む。その先には、きっとまた新しい人や地域との出会いがあります。

cafe83の「おいしい」は、今日も誰かのもとへ、そして新しいご縁へとつながっていきます。

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cafe83

https://www.instagram.com/cafe83obento/

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