[見ざる、言わざる、聞かざる] 狛江で出会う!
狛江市内には、昔は賑わっていたであろう三古道(鎌倉道・品川道・大山道)がある。
今も道の分岐点に、道しるべの役割も兼ねた庚申塔が25基残っている。
いつも何気なく通り過ぎていた石塔について調べてみることに。
庚申塔(こうしんとう)の庚申とは、干支で(かのえ・さる)のことで、申は干支で猿。
山谷庚申の本尊は手が6本の青面金剛。
手に斧と縄を持つのは珍しいらしい。
「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿も石に彫られ、街道沿いや村の境目に置かれている。
江戸時代に全国に広まった民間信仰で、中国伝来の道教に由来。
六十日毎に来る庚申の日、人の体にいる「三尺の虫」がその人の悪事を天帝に告げに天に昇ると言われてる。
自身の行いを仲間と共に振り返り、徹夜で語り合う信仰行事だった。
今ではすっかり廃れて、石塔だけが残されているものがほとんどだが、山谷庚申塔周辺などでは今でも集いお参りする行事が存続し、花が供えてある。
山谷庚申塔/中和泉五丁目23-26
青面金剛/三猿
中和泉庚申塔/中和泉四丁目1-24
文字庚申塔/道しるべ
東和泉庚申塔/東和泉一丁目35-9
文字庚申塔/三猿
猪方庚申塔/猪方二丁目2-18
青面金剛/三猿
道しるべの役割もあった庚申塔。
高度経済成長期に街道拡張工事により、街道沿いや村の境目にあった多くの石塔は、撤去や移動を余儀なくされたが、街中に今もひっそりと佇み、花を供えて大切にされているのは、都内でも珍しいと初めて知った。
狛江でふらり古道散歩。
ふと足を止め、今も変わらぬ人々の長寿祈願に思いを馳せ、ユーモラスな三猿に出会う。
日々の行いを振り返り、自省する大切さに気づく一日となった。
狛江の庚申塔
https://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/45,12288,349,251,pdf/bunkazai003.pdf
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