神社は地域のつながり
都市化している地域にあって、神社という空間は、人々を集める力があり役割がある。
昔から神社は、気軽に地域の人たちが集まれる場所であった。
そこから住民同士の親しみが生まれ、仲良くなる。
長沢諏訪社も初詣にはじまり、夏の盆踊り、秋の祭礼と賑わう。
長沢諏訪社は、毎月1日と15日には社殿の扉が開いている。
社殿には「令和」の額が…。
この書は、内閣府大臣官房人事課・辞令専門職の茂住(もずみ)修身(おさみ)さんが奉納した。
菅房長官が発表した「令和」を書いた人である。
ぜひ本物を見てほしい。
除夜の鐘が近くのお寺さまで響くころ、地域の人たちが大勢初詣に来る。
参道は長蛇の列で寒さをこらえながら並ぶ姿は、諸外国とは違う静かな祈りのようなものを感じる。
参拝が終わると「樽酒」「甘酒」が振る舞われる。
元日の昼、地域の小学生、中学生、高校生、大学生が巫女さんとして参拝者を接待。
お札やお守りをお世話する様子は微笑ましい。
毎年、一緒に記念撮影をする参拝者も少なくない。
炭坑節などに合わせて浴衣姿の老若男女がやぐらを囲ぶ。
皆で盛り上がり、地域の絆が深まる、長沢地域夏の大イベント。
専修大学や田園調布学園大学の学生も模擬店などで参加し、一緒に盛り上げている。
秋の祭礼は2日間に渡って行われる。
長沢、南生田、東百合丘など山車、神輿が巡礼する。
「子ども神輿」や「女神輿」が人気だ。
夜には、諏訪社境内で余興が開催され大勢が集まる。
地域の子どもたちの合唱、老人会の踊りなどで盛りあがる。
最後に登場するのが川崎のアイドルグループ「川崎純情小町☆」のステージ。
会場全体での大合唱は見事なものだ。
小田急のくらし編集部より
1183年に創祀されたとされる「長沢諏訪社」。主祭神は「建御名方命」、配祀神として「天照大神」や「大己貴命」といった神様が祀られています。
拝殿前の木箱に護石があるのですが、これには疫病除けと護石受授の言い伝えが残っています。
病気平癒などのお護りとして持ち帰り、祈願成就したら石の数を倍にして祭礼の日に奉納するという習わしが今でも行われているようです。
毎年7月下旬に開催されている「盆踊り大会」や、コロナ禍の長沢を活気づけようと2021年に始まった「ながさわフェスタ in 諏訪社」も魅力的です。境内はたこ焼きやビールなどの屋台がならび、ステージでは地元団体や児童らが歌やダンス、音楽演奏などを行います。
参道マルシェではフリーマーケットや手づくりの小物販売店などが並び、長沢自治会館では多摩市民館が出張して健康フェスタを同時開催するなど、地域全体が盛り上がるのも特徴です。
長沢諏訪社
川崎市多摩区長沢4-7-1 【アクセス】生田駅より徒歩約30分【記事情報】
公開日:2020年6月2日
更新日:2024年2月9日
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