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お寺をもっと身近に感じられる!「寺フェス」を主催する「龍澤山祥雲寺」

お寺をもっと身近に感じられる!「寺フェス」を主催する「龍澤山祥雲寺」

出典:http://www7b.biglobe.ne.jp/~machidashouunji/index2.htm

龍澤山祥雲寺は、JR横浜線と小田急線が乗り入れる「町田駅」から南東に1.5kmほどの閑静な住宅街の一角にあります。
徒歩ではおよそ15分で横浜線の線路沿いを歩きながら、ゆったりと散歩しながら訪れるのにちょうど良い場所です。

たどり着くとまず目に飛び込んでくるのが、美しく手入れされた庭園です。
そこから一歩足を踏み入れると、かわいらしい掃除小僧や石像たちが出迎えてくれます。

ほうきを持ってほがらかな笑顔をしている掃除小僧の隣には、険しい顔をして並んでいる十体の石像たちが見えます。
実はこれらは「十王」とよばれる、死後の世界で死者の魂を裁くための裁判官のような存在なのだとか。
そのなかでも知名度の高い閻魔大王は十王のリーダー的存在で、こちらの十王像のなかでも一人だけ少し大きく造られています。

出典:http://www7b.biglobe.ne.jp/~machidashouunji/index2.htm

さらに奥まで足を進めると、霊苑と本堂の間に立派な総門が見えます。
なんとこちらの総門、二階部分は鐘楼となっていて年末年始は多くの人々で賑わうそうです。
手前には二体の仁王像が鎮座しており、このお寺を守ってくれています。

龍澤山祥雲寺は1526年に開山されたお寺です。
ちょうど戦国時代のまっただなかという時期で、小田原北条家の武運長久祈願と信者の帰依のために造られました。
その後関東大震災の被害に遭いながらも復興、1991年より10年の歳月をかけ開発工事や整備をはじめて現在の姿になったとのことです。

さて、この龍澤山祥雲寺で最も特徴的といえるのは「寺フェス」をはじめとする主催イベントの多彩さです。
「お寺でフェス?どういうこと?」と思われるかもしれませんが、このイベントを企画・開催しているのは「寺子屋@町田」という団体。
「寺院を解放し、みんなの居場所をつくる」という活動目的で2016年に結成されたとのことで、お寺をもっと身近に感じてもらおう!とさまざまなイベントを毎年企画しています。

「寺フェス」は春・夏・秋・冬の年4回開催。
本堂の中を住職の説明つきで見て回ることができる「本堂ツアー」や、なんと棺桶の中に入って葬儀の体験ができてしまうという「棺桶体験」など、お寺ならではの催しもさまざま。
さらにお酒まで飲めてしまう飲食店やアーティストのライブ、お茶体験やヨガ、ワークショップなど「これって本当にお寺なの?」と思うようなラインナップが目白押し。
本当に「フェス」のようですよね。

大晦日に行われる「寺フェス 冬の陣」ではこれらの出し物だけでなく、鐘楼に登って誰でも鐘をつくことができます。
昨今では騒音問題などにより誰でも鐘をつくことができるお寺というのは少なくなっていますから、これも「開かれたお寺」ならではの体験かもしれません。

そのほかにもお彼岸に合わせたフリーマーケットや、ダンスや武道教室なども頻繁に行われているそうですよ。

「お寺」という場所のイメージが少し変わってきませんか?

龍澤山祥雲寺は整備された美しい庭園も見どころのひとつ。
本堂の北側には、見事な池泉式庭園が広がります。
白梅、紅梅、桃色の梅と色とりどりの種類がみられるほか、本堂正面に植えられたしだれ梅も見事です。
錦鯉が映える池と鐘楼の組み合わせも見事で、思わず写真に納めたくなってしまいますね。

この龍澤山祥雲寺の霊苑の名前が「梅花の郷」と名付けられていることも納得の美しさです。
梅は3月初旬ごろまでが見頃。早春にぜひ訪れてみてくださいね!

見どころたっぷりの「龍澤山祥雲寺」をご紹介しました。
お寺にもっと触れてほしい!という思いが詰まっていて、「参拝をするところ」というお寺のイメージを吹き飛ばしてもっと身近に感じられるような場所ですよね。
「仏教とかお寺とかってあんまりよくわからないな」と思っていた方も、一度気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

楓さん(303)の記事

龍澤山祥雲寺

http://www7b.biglobe.ne.jp/~machidashouunji/index.htm

町田市高ヶ坂7-15-1 042-728-5641 【アクセス情報】
JR町田駅ターミナル口徒歩15分
小田急線町田駅徒歩20分

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