里山の風情を満喫！休日は「座間谷戸山公園」でリフレッシュしよう

座間市の街中に、広大な自然の広がる「座間谷戸山公園」という公園があります。
古くは縄文時代から人が住んでいた形跡があり、大蛇に関する飛鳥時代からの伝説も残っている歴史ある場所です。
長らく里山として利用されてきた土地でしたが、平成5年に「自然生態観察公園」として整備され、現在に至ります。
総面積32haにわたり、大きく「山」「谷戸」「里」の3つのゾーンに分けられています。
それぞれ山林・水辺・田畑でのバリエーション豊かな自然を楽しめる、都会のオアシスと呼べる公園です。

里山の自然が残る座間谷戸山公園では、四季折々の植物や昆虫、鳥などが見られます。
公園内では多数の植物が生い茂り、訪れる人々の目を楽しませてくれます。春はレンゲやスミレ、夏はアジサイやショウブ、秋はヒガンバナやサネカズラ、そして冬にはツバキやウメなどを鑑賞することができます。ちなみに、植物に混じってキノコの姿も見られます。

また、敷地内には多種多様な昆虫たちが生息していて、テントウムシやアゲハチョウなどの美しい昆虫、カマキリやカブトムシのような勇ましい昆虫などの姿が見られます。
夏の夜にはゲンジボタルが飛び回り、幻想的な光のショーを見せてくれます。
冬になると植物や昆虫はあまり見られなくなりますが、代わりにマガモやアオジ、ジョウビタキなどの渡り鳥が飛来してきます。
冬場以外にもカワセミやキジバト、ウグイスやメジロなどのバリエーション豊かな鳥たちが観察できるので、バードウォッチングにもぴったりです。

座間谷戸山公園では、豊かな自然を生かしたさまざまなイベントが毎年開催されています。
その一つが、1970年代にアメリカで生まれた「ネイチャーゲーム」。
年代を問わず、楽しみながら自然と触れ合えます。
主に春・夏・秋に開催されて、季節ごとの美しさと楽しみを存分に味わえるイベントです。

その他にも、いくつかのワークショップも開催されています。
ノルディックウォーキングやピザ焼き体験、昆虫ウォッチングなど、自然に包まれながらリフレッシュできる体験が揃っています。
また、毎月花壇の手入れを行う「花うえたい」というボランティアイベント、月に1回の自然観察会も開かれています。
ただ、今年は新型コロナウィルスの流行もあり、中止になる谷戸山公園でも多くのイベントが中止になっています。
イベントに参加したい場合は、目的のイベントの開催予定を必ず事前に確認しましょう。

座間谷戸山公園は自然豊かでありながら、市街地から簡単にアクセスできます。
電車では座間駅から徒歩10分、あるいは相武台前駅から徒歩15分で到着します。
どちらの駅からもバスで行くことも可能です。
バスに乗って行く場合は「市役所・谷戸山公園前」停留所で下車してください。
車で行く場合は国道246号線を利用します。
西原交差点で北向きに進み、座間市役所方面に5分ほど進めば到着します。
駐車場は3ヵ所にあり、合計146台駐車可能です。
料金は無料ですが、冬場のみ利用時間が1時間短縮されているため気をつけましょう。

今回は街中からほど近い場所で豊かな自然を味わえる、座間谷戸山公園を紹介しました。
山林に囲まれた谷戸と田園は、日本の原風景と言える場所です。
興味を持った方はぜひ気軽に座間に行って、身も心もリフレッシュしてみてください。