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美しい菊の花を静かに楽しめる!ざる菊園で菊観賞にお出かけしよう!

美しい菊の花を静かに楽しめる!ざる菊園で菊観賞にお出かけしよう!

小田原駅からバスに揺られて約25分のところに、「ざる菊園」と呼ばれる大きな菊園があります。

「ざる菊」という特殊な形の菊が約2,000株植えられているこの庭園は、鈴木三郎さんという一般の方が自宅で育てて開放しているものです。
30年ほど前に菊の栽培を始め、約15年前から庭を無料で開放するようになりました。
そして、2019年には隣地にも菊園を増設し、拡大しました。

近年では観光バスが訪れる人気スポットになり、最寄りの「小田原斎場」というバス停が「ざる菊園前」と改名されるほど大きな存在になっています。
そんな、ざる菊園はおおよそ10月下旬から11月末まで解放されており、なかでも11月の上旬から中旬が見ごろです。
多くの菊が満開を迎える時期には赤・黄・白・ピンクなど色とりどりの菊が所せましと咲き乱れ、美しい風景が楽しめます。

ざる菊は2~3cmほどの小さな花が直径1mほどの範囲に集まり半球状の形を作る菊で、ざるを伏せたような形から「ざる菊」と呼ばれています。
「ポットマム」と呼ばれる半球状に集まって咲く菊がもとになっており、鈴木さんがポットマムを独自の栽培法で改良しました。
ちなみに、「ざる菊」の名前も鈴木さんが名付けています。

そんなざる菊ですが、園には非常に多くの株があるため、栽培をするのも一苦労。
なかでも水やりに手がかかるようで、夏場は合計6時間かけて1株ずつ水やりをしているそうです。
大変で地道な作業ですが、毎年来園者が菊を観てきれいだとほめてくれることを楽しみに、栽培されているとのことです。


秋の小田原市内ではざる菊園以外にも菊を楽しめる名所があります。

ざる菊園の菊が見ごろを迎える11月の上旬~中旬には、小田原城で「小田原城菊花展」が開かれます。
秋の小田原を代表する風物詩で、小田原城のミニチュアを小さな菊で飾った総合花壇や多数の厚物・だるま作り・スプレー菊などが展示されます。
2020年度は行われませんでしたが、菊作りの相談や菊苗の販売などを行うこともあります。

ざる菊園がある鈴木さん宅の近くには「総世寺」というお寺があり、このお寺では鈴木さんの指導により「ざる菊を育てる会」が設立されています。
総世寺では10月末から11月上旬に満開を迎え、この時期にはざる菊園や小田原城菊花展と同様に、色とりどりの菊が境内を美しく彩ります。


ざる菊園は個人宅の敷地内ということを感じさせないほど、たくさんのざる菊を楽しめる小田原の名所です。
あくまで一般邸宅のため、公共施設以上にマナーを守る必要がありますが、そのおかげで静かにじっくりと菊を楽しめる場所でもあります。
秋になったら小田原にお出かけして、美しい菊に囲まれて癒されてみてはいかがでしょうか。

楓さん(303)の記事

ざる菊園(鈴木さん宅)

https://www.city.odawara.kanagawa.jp/kanko/Flower/zarugikuen.html

小田原市久野3652 0465-34-4925

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