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茶の歴史と文化に触れられる!世田谷・齋田記念館で文化的な休日を

茶の歴史と文化に触れられる!世田谷・齋田記念館で文化的な休日を

引用:http://saita-museum.jp/

世田谷代田駅から少し歩いたところに、「齋田記念館」という博物館があります。
主に幕末から明治にかけて活躍した齋田家に関する史料が展示されており、記念館は世田谷区の有形文化財に指定されています。

齋田家は代田村の開墾に尽力した旧家です。
平安時代後期に活躍した木曽義仲の老臣である中原兼遠が遠祖と伝えられており、桃山時代に代田で農家になりました。
そして、江戸時代には代田村の開発を行い、幕末には代田村の名主になっています。

そんな齋田家では多くの学者や文人を排出しており、塾の設立や絵画の制作なども手掛けました。
幕末には村民と一緒に茶の栽培に着手し、明治に入ると本格的な製茶を開始。
内国勧業博覧会や万国博覧会で入賞するような高品質の茶を作り上げました。
こうした背景もあり、齋田家には茶に関する資料が多く残っています。

引用:http://saita-museum.jp/collection/

齋田記念館では齋田家に関するさまざまな展示物が公開されています。
古文書・日本画・茶道具など、齋田家の人々が注力してきた成果が中心です。

八代当主・平吉が書いた「尚歯会」という長寿を祝う会で揮毫した詩や、九代当主・萬蔵が描いた精巧な博物図譜など、展示されているものの種類もさまざま。

茶に関するものでは、明治時代半ばに齋田家が有していた茶園の図や茶の輸出に使っていた葉茶壷、江戸中期に描かれた抹茶の製茶絵巻などが鑑賞できます。
その他、齋田家の茶が内国勧業博覧会や万国博覧会で入賞したときの賞状なども展示されています。

ちなみに、記念館のそばにある齋田家住宅も見どころの一つ。
ここは豪農であった齋田家の人々が住んでいた住宅で、敷地面積は約1,500坪にも及びます。
建物自体は明治時代に一度焼失しており、現在の建物は1934年に再建されたものです。

引用:http://saita-museum.jp/exhibition-new/

齋田記念館では常設展以外にも、期間限定でさまざまな展覧会を開いています。
「輸出茶のラベルに描かれたさまざまなデザインの絵」「明治から昭和にかけて京都で活躍した画家の絵」「館長が選んだ近現代の書画・陶芸と館長自作の陶芸・俳句」など、訪れる時期によってバラエティ豊かな展覧会を楽しめます。
どの展覧会でもなかなかお目にかかれない珍しいものばかりが観られるため、常設展だけでなく各種展覧会を目当てに何度も通いたくなるかもしれません。

また、齋田記念館の展覧会は総じて入館料が300円から500円程度と安く、場合によっては無料で公開されていることもあります。
アクセスもしやすい立地なので、「博物館に行きたいけれどあまり高いお金は出したくない」という場合にピッタリでしょう。


齋田記念館は世田谷・代田の発展に貢献した齋田家の功績や茶の歴史・文化に触れられる場所です。
名士であり文人でもある齋田家の人と歴史を、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
文化的な休日を過ごしたい方に、ぜひともおすすめのスポットです。

楓さん(345)の記事

齋田記念館

http://saita-museum.jp/

世田谷区代田3-23-35 03-3414-1006 【開館時間】
10:00~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】
土曜日(第4土曜日を除く)、日曜日、祝日、展示替期間

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

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