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戦前から続く伝統行事!代々木八幡宮の餅つき大会&節分祭をご紹介!

戦前から続く伝統行事!代々木八幡宮の餅つき大会&節分祭をご紹介!

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/2447274

渋谷区代々木にある「代々木八幡宮」。
近年はパワースポットとしても話題になっています。
ビルが立ち並ぶ都心にありながら豊かな自然が根付くこの神社は、古くから多くの人々を守り、多くの人々に守られてきました。
そんな代々木八幡宮に祀られているご祭神は「八幡さま」と称され、「厄除開運」や「安産祈願」「子育て・家内安全」「怨霊退散」「渡航安全(交通安全)」など、様々なご利益があります。

境内では初詣や七五三、大晦日、金魚まつり、例大祭など、さまざまな年間行事が行われ、四季折々の自然と共に、日本の伝統文化を味わえます。
そして、冬の季節を代表するものに「餅つき大会」と「節分祭」があります。
渋谷区の指定無形民俗文化財である「代々木もちつき唄」と餅つき、その餅とともに福をまく「節分祭」は、この代々木八幡宮ならではの行事です。
ちなみに餅つき大会は毎年2月1日、節分祭は2月3日頃に開催しています。
(2022年は新型コロナウイルスの影響により中止)

餅つき大会を行う当日は、もちつき唄保存会の方々が朝10時頃から「代々木もちつき唄」を歌いながら餅をつきます。
一般の方も飛び入り参加ができて、先着順でお餅をもらうことも可能です。

この「餅つき大会」と「もちつき唄」には、地域の愛が詰まった深い歴史があります。
昭和30年頃、代々木では5~6軒の家々を1つの単位として、各戸を順に回りながら正月を迎える餅をつく習慣があったそうです。
その際に歌われていたのが、この「代々木もちつき唄」でした。
しかし、戦後に入ると農家の数が急激に減少し、大勢でもちつき唄を歌って餅をつく機会が少なくなっていたのです。

こうした現状を受けて「代々木の餅つきの習慣やもちつき唄が失われてしまう」と危惧した地元の有志の方々が、昭和43年に「代々木もちつき唄保存会」を結成し、餅つき大会を毎年開催するようになりました。
そして平成17年には、餅つきの際に唄われる「代々木もちつき唄」が渋谷区指定無形民俗文化財となったのです。

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/2730075

節分祭は冬と春を分ける「節分」に行われる、邪気を払い、福を呼び込む祭礼です。
豆まきの傍らでは、和太鼓の奉納演奏も行われます。
代々木八幡宮の節分祭では、豆をまく前に餅つき大会でついたお餅を「福もち」としてまくのが特徴です。
その後は豆まきを3回、子どもたちを対象に1回行います。
また、年男・年女として豆まきに参加することも可能です。
参加費は、立春大吉札や福枡、お土産のお豆とお餅などを含めて大人15,000円、子供8,000円となっています。
ちなみに、豆まきの際にまかれる豆やお餅は固いためご注意を。
(2022年は新型コロナウイルスの影響により中止)

今回は代々木八幡宮の伝統行事・餅つき大会と節分祭をご紹介しました。
独自の餅つき大会と代々木もちつき唄、そして節分祭には時代を超えたいろんな人たちの思いが込められています。
楽しそうなリズムでお餅をついていく様子は、見ているだけでも元気がもらえるはずです。
来年は、代々木八幡宮に足を運んで元気とご利益をもらいに行ってみてはいかがでしょうか。

楓さん(303)の記事

代々木八幡宮

http://yoyogihachimangu.or.jp/index.php

渋谷区代々木5-5-1 03-3466-2012

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