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四季折々の花に彩られた散策道「からきだの道」で多摩丘陵の面影をたどろう!

四季折々の花に彩られた散策道「からきだの道」で多摩丘陵の面影をたどろう!
からきだの道を彩る四季折々の花たち

引用:http://karakidanomichi.main.jp/doushokubutu/

多摩ニュータウンの唐木田駅周辺にある「からきだの道」。
道中はおよそ1.8kmにわたって豊かな自然に囲まれており、季節に応じた美しい姿を楽しみつつ散策できます。
早春には、ウメやツバキなどが咲き、春にはサクラに包まれます。
梅雨どきには、アジサイを楽しめて、夏にはヤマユリなどを見られるでしょう。
秋には、ハギの花やコナラ、クヌギなどの紅葉を味わえます。
また、からきだの道では希少な植物も見ることも。
キンラン・ギンラン・タツナミソウ・フデリンドウなどがあり、いずれも散策中に癒しを与えてくれるでしょう。

引用:http://karakidanomichi.main.jp/doushokubutu/

さらに、植物以外でも自然を楽しめます。
時期によって様々な鳥の鳴き声が聞こえてきて、耳でも自然を感じられます。
ウグイス・シジュウカラ・ジョウビタキなど、多彩な鳥たちの観察もしてみましょう。
春から夏の暖かい時期には美しいチョウも飛び回ります。
アカタテハ・ルリタテハ・アカシジミなどのチョウたちを探す散策もおすすめです。

からきだの道がある唐木田駅周辺について、もともと丘陵地帯とゴルフ場そばの雑木林に囲まれた「谷戸」と呼ばれる土地でした。
谷戸とは雨水や湧き水などで削られた細長い土地のことで、関東地方を中心に広くみられる地形です。
唐木田の谷戸は豊かな自然にあふれていましたが、1983年の大規模開発で大半が失われました。
失われつつある自然を守るために、ゴルフ場そばの雑木林や「寺ノ入の湧水」などを中心にからきだの道が整備されたのです。
例えば、敷地内の南部一帯は周辺の宅地整備にともない生まれた斜面や法面地で、からきだの道が作られる際に植林されました。
近年は南部に植えられたクロマツ・サワラなどが減り、もともとの雑木林からコナラ・クヌギなどが増加しています。
からきだの道は自然が本来の姿を取り戻していく様もみられる場所です。

多摩丘陵の自然と人の暮らし

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/2952379

また、からきだの道は「多摩丘陵」という東京都から神奈川県にかけて広がる丘陵地帯に含まれます。
多摩丘陵は神奈川県東部の三浦丘陵とつながっており、広大な丘陵地帯では古くから多くの人々が暮らしてきました。
遺跡調査によると、唐木田周辺では縄文時代から集落が作られてきたと推測されています。
かつての多摩丘陵は一面に雑木林が広がっていたため、薪・木炭・堆肥などを使用する農民に活用・整備されてきました。
丘陵地は傾斜が多いため田畑を作りづらく、農民たちは養蚕や炭焼きを副業としていたそうです。
特に養蚕は大正末期から昭和にかけて盛んに行われて、唐木田周辺に多くの桑畑が作られています。
現代では産業構造の変化や宅地開発により、地形や景観などが様変わりしています。
周辺から発掘された多くの遺跡と原生林を残すからきだの道から、昔の唐木田に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

からきだの道は豊かな自然を楽しめる場所であり、同時に唐木田周辺や多摩丘陵の原風景を残す貴重な場所でもあります。
自然とともに生きてきた唐木田の歴史を知ると、からきだの道で見られる自然に対して特別な思いを抱けるかもしれません。
からきだの道を散策して、美しい自然を多方面から楽しんでください。

楓さん(303)の記事

からきだの道

http://karakidanomichi.main.jp/

多摩市唐木田1-50ほか 042-338-6837

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