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「尊徳記念館」とは?小田原を代表する偉人・二宮尊徳の生まれ故郷で学ぼう

「尊徳記念館」とは?小田原を代表する偉人・二宮尊徳の生まれ故郷で学ぼう
尊徳記念館は二宮尊徳の生まれ故郷!

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/23316657

勤勉・倹約の精神を体現する、象徴的な存在として知られる二宮金次郎。
小学校などに銅像が置かれていることも多く、薪を背負い、読書しながら歩く姿に懐かしさを覚える方も多いかもしれません。
そんな二宮金次郎は、成人してからは「二宮尊徳」と名乗り、農村復興の仕事に従事していました。

その当時、異常気候によって川の氾濫が起こり、金次郎が生まれた小田原・栢山村(かやまむら)田畑が荒廃。
さらに相次いで両親も亡くし、一家離散の状態になってしまいます。
しかし、そんな状況でありながら、伯父のもとに預けられた金次郎は学問に励みながら農作業に打ち込み、成人してから家を再興することに成功します。

独自の農業手法によって近親者の再建を行い、奉公に出たあとは信用組合のはしりとなる「五常講」を起こして奉公先の家を建て直したのです。
そして、その才覚を買われ、1821年には小田原藩主から野州桜町領の財政再建を任され、10年をかけて再建に成功。
晩年は幕府からの取り立てを受け、幕府領の再建に携わりながら、弟子たちを通じてそれ以外の地域の再建も行っていました。
1856年・享年70歳の人生の幕を閉じるまで、地域に貢献し続けたのです。

さて、そんな二宮尊徳の精神や偉業を学べる施設が小田原にある「尊徳記念館」です。
この施設は、その名の通り二宮尊徳の記念館で、尊徳の生家に隣接して建てられました。

展示室で二宮尊徳の生涯や業績について学ぶことが、図書室では二宮尊徳に関連する図書をはじめ、一般図書を含む多数の本を備えています。
さらに講座や勉強会、サークル活動を行う団体を対象にお部屋を貸し出しているのも、尊徳記念館の特徴の一つ。
宿泊室は全6室、囲碁・将棋・茶道などを楽しめるほか、子どもの託児室として利用することも。
食堂や浴室もあるので、ご家族連れでも安心してお出かけできるでしょう。

また、3階に上がると講堂があり、会議や講演会、発表会にも使えます。
60人を収容できる体験実習室もあり、二宮尊徳が生きた時代の雰囲気が漂う部屋で、工芸や書道、絵画などの活動をすることができます。

二宮尊徳について知りたければ報徳博物館へ!

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/23582261

二宮尊徳の生まれた地である小田原には、もうひとつ二宮尊徳に関連する施設があります。
それが小田原市南町にある「報徳博物館」。
報徳博物館では二宮尊徳の思想や業績を紹介しています。
展示室は2019年7月にリニューアルしており、二宮尊徳の生涯を振り返りながら、彼の実績や思想、方法論を学ぶことができます。
資料は二宮尊徳の遺品や当時の文献などで、二宮尊徳が行っていて子孫や門人たちに受け継がれた「報徳運動」についても深く知れるでしょう。
地域の歴史や文化に触れたい方は、ぜひ休日のお出かけに訪れてみてはいかがでしょうか?

楓さん(303)の記事

尊徳記念館

https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/sontoku/

小田原市栢山2065-1 0465-36-2381

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