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ここでしか見られない夕景を味わえる!江ノ島・稚児ヶ淵の魅力をご紹介!

ここでしか見られない夕景を味わえる!江ノ島・稚児ヶ淵の魅力をご紹介!
「稚児ヶ淵」とは?

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/23293415

「稚児ヶ淵」は江の島の西端に位置し、岩棚を下りた先の海岸に広がる岩場です。
この岩場は、1923年の関東大震災の際に1m程の隆起現象により生じた海食台地であり、古くは江戸時代には江の島詣でで賑わったとされる場所です。
長い年月を掛けて波により浸食されたこの台地を臨む海と空の絶景は、江の島に訪れる多くの人々に観光スポットとして親しまれてきました。

そんなこの場所の名前は「稚児の白菊」という人物に由来しているのだそう。
その昔、鶴岡八幡宮の僧坊相承院で修行していた稚児の白菊が、江の島に詣でた際に建長寺高徳庵の高僧「自休」と出会います。
自休に見初められた稚児の白菊は、自休の想いに追い詰められこの場所で身を投じたのです。
そんな稚児の白菊の名前にちなんで「稚児ヶ淵」と名付けられました。

ちなみに、詩人の松尾芭蕉が自身の出身地である三重県二見浦で詠んだ句が、稚児ヶ淵に「潮塔の碑」として刻まれています。
稚児ヶ淵の絶景にもマッチする句として、この台地の見晴らしに建てられています。
また、稚児ヶ淵は磯釣りの名所としても人気で、多くの釣り人が訪れます。
獲れる魚としては、スズキ・イナダ・ソダガツオ・クロダイなどがあるそうです。

景勝50選にも選ばれた絶景の名所!

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/22969912

稚児ヶ淵から望める海と空の雄大な景色は「かながわ景勝50選」に選ばれています。
波食台への階段を下りるとそこには、砂浜とはまた違った海の広大な表情を楽しむことが。
黄金色に染まる夕空の景色は圧巻で、晴れた青空の中に浮かぶ雲と、浸食台地に打ち寄せる白い波しぶきは「美しい」の一言です。

また、秋から冬、春先までの間には、空気が澄んで海の向こうに富士山が綺麗に見られます。
さらに、天候が良ければ南の方には伊豆大島、西の方には富士山と共に箱根の山や丹沢が見られるでしょう。
1年を通して、四季や陽の位置、潮の満ち引きによって、稚児ヶ淵は唯一無二の表情を見せてくれます。

島の西部に位置している稚児ヶ淵は、西に沈む夕陽を障害物に遮られることなく思う存分楽しむことのできる景勝地です。
季節毎の日没をチェックして、ぜひ想い出の景色を堪能してくださいね。

<過去数年の平均日没時刻>
7月:18時50分/8月:18時10分/9月:17時30分/10月:16時50分/
11月:16時30分/12月:16時30分

なお、稚児ヶ淵の台地は自然の岩場であり、柵や人工的な足場がありません。
高波や突風、不意の転倒には十分に気をつけましょう。

周辺にも観光スポットがたくさん!道中の見どころについて

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/4563910

稚児ヶ淵までは、江ノ島桟橋から船「べんてん丸」を使う方法と、徒歩で向かう方法との二つがあります。
道中にはお店や絶景スポットもいくつかあるため、急な階段を登らなければならない帰路のみにべんてん丸を利用することがおすすめです。
なお、べんてん丸は土日休日のみの運行となっています。

徒歩では江の島に入ってから14分ほどで辿り着けます。
道中には「江島神社」や、日本で初めての民間灯台「江の島シーキャンドル」、季節によりいろいろな花の楽しめる植物園「江の島サムエル・コッキング苑」、島の裏側には海食洞窟「江の島岩屋」など観光スポットが目白押し。
江島神社へと上る参道沿いや稚児ヶ淵までの道中にはたくさんのお土産屋さんも立ち並びます。

中でも江の島名物の海苔羊羹は、展望灯台から岩屋洞窟への途中にある老舗「中村屋羊羹店」で購入できます。
また、参道沿いにある名物のたこせんべいもおすすめ。
通常のたこせんべいよりも味がしっかりとして、風味豊かな味わいです。
くらげせんべい、えびせんべいなどと共に、ぜひご賞味あれ。

夏が近づき、江ノ島など海を感じられるスポットにお出かけしたくなる季節になってきました。
江の島の観光スポットを巡りつつ、稚児ヶ淵でぜひ絶景を楽しんでみてくださいね。

楓さん(303)の記事

稚児ヶ淵

https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/16.html

藤沢市江の島2丁目5-202-21 0466-22-4141

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