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かながわの花の名所100選にも選ばれた場所

かながわの花の名所100選にも選ばれた場所

曼珠沙華やリコリスとも呼ばれ、秋のお彼岸の頃に咲くことからこの名前が付いた「彼岸花」。
毒を持つことから不吉なイメージを抱く人もいるこの花ですが、畑で育てる野菜や米をネズミやモグラなどの害獣から守る手段として植えられていたという話はご存じでしょうか。
伊勢原市の日向地区は、まさに周辺が耕作地になっている彼岸花の群生地です。
秋になると彼岸花の鮮やかな赤が里山の景色を彩ることから「彼岸花の里」としても有名で、その美しさから、かながわの花の名所100選にも選ばれています。

かつて御家人が通った道、日陰道とは?

「日陰道」は、かながわの古道50選にも選ばれた場所です。
鎌倉時代の歴史書である『吾妻鏡』によると、1194年(建久5年)源頼朝が、娘の治癒祈願のため「この国に2つとない効験のある薬師如来」である日向薬師に参詣する際に家臣たちが通ったとされています。
実際に、日向薬師の大太鼓は大姫の病気治癒祈願に参詣した源頼朝が奉納したものと伝えられており、確かに源頼朝の家臣たちがここを通っていたと考えられるでしょう。
また、北条政子が2回参詣した際にも通ったと言われています。
現在でも、日陰道近くには頼朝が馬をつなげていたという「駒つなぎの松」が残っているため、当時の姿を想像して楽しんでみてはいかがでしょうか?

日向川周辺の風景も魅力的

日向川周辺では「日向地区」や「洗水地区」「藤野地区」など、複数の場所で彼岸花が咲いています。
川沿いや土手の景色はもちろん、さまざまな場所で里山ならではの自然と花の調和を味わうことができるでしょう。
また、この季節であれば、稲穂の金と彼岸花の鮮やかな赤が生み出す絶景を目撃できるかもしれません。
注意点として、群生地の近くは畑などの耕作地が広がっている場合があります。
なかには、彼岸花の季節のみ農家の方のご厚意で解放している場所もあります。
三脚の使用などに制限はありませんが、くれぐれも許可なく立ち入ったり、踏み荒らしたりすることのないように気を付けましょう。
暑さのピークを過ぎた今だからこそ、ゆっくりと散策しながら絶景を探す旅に出てみてはいかがでしょうか。


伊勢原市日向地区とその周辺にある彼岸花の群生地は「彼岸花の里」と言われています。
その名に恥じない美しさを誇るこの場所は、かつて御家人が通った道も含まれています。
彼岸花の見ごろは9月中旬と言われていますので、この機会に伊勢原にある「彼岸花の里」へ足を運んでみてくださいね

楓さん(303)の記事

彼岸花群生地(日向薬師周辺)

https://www.kanagawa-kankou.or.jp/?p=we-page-entry&spot=294993

伊勢原市日向 0463-94-4711

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