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弘法大師の伝説が残る!豊かな自然ときれいな景色が魅力の公園「弘法松公園」

弘法大師の伝説が残る!豊かな自然ときれいな景色が魅力の公園「弘法松公園」

小田急小田原線「百合ヶ丘」駅より徒歩10分ほどの場所にある「弘法松公園」。
かつて弘法大師が訪れたとの逸話が残る、由緒正しいスポットです。
今回はそんな弘法松公園の歴史や見どころを紹介します。

名前の由来でもある「弘法松」かつて弘法大師が植えた松の跡

かつてこの場所には、高さ30m根廻り11mあまりの大きな松の木がありました。
公園の名前の由来にもなっているこの「弘法の松」には、次のような歴史が残っています。

昔、弘法大師が諸国を行脚していた際、この地を訪れお寺を建てようと考えていました。
見渡したところ、山々の谷は九十九谷で百谷に一つ足りません。
それがわかった弘法大師は松を植えてお寺を諦めました。
一方、その松はどんどん育っていき、その後「弘法松」と呼ばれるようになったのです。
この場所はかつての都築郡と橘樹郡の境界にあたる峠でもあったため、津久井街道を行きかう旅人にとってこの松は良き道標となっていました。
しかし昭和31年の火難のため衰退、その後、松は枯れてしまったのです。
現在は、数回の代替わりで平成15年に植えられたものが残っています。

山百合や桜、自然に囲まれてのんびりと

当公園は自然あふれる豊かな環境が魅力の一つです。
今回はその中でも、この公園ならではの特徴である「山百合」と、お花見にもピッタリな「桜」についてご紹介します。
いきなりですが、実は山百合がこの地域の名前にも関係していることをご存じでしょうか。
元々、この周辺は神奈川県下で最初の大団地でした。
それにちなんで神奈川県の花、山百合から「百合ヶ丘団地」と名付けられたそうです。
また、公園内の桜であるソメイヨシノは広場にあるので、お花見にもピッタリな場所と言えるでしょう。
近くのベンチに座って、のんびり桜を楽しめますよ。
これ以外にも弘法松跡の碑のまわりにはチューリップが咲いていたり、藤棚があったりするなど、どこを見ても豊かな自然にあふれています。

天気が良い日は、富士山や高尾山といった山を一望できます。
弘法松公園は、標高118mと見晴らしが良い景観も特徴の一つです。
この公園からは、富士山や高尾山といった有名な山をはじめ、川端康成の「伊豆の踊子」で有名な天城山、塩見岳や間ノ岳といった美しい南アルプスの山たちも眺めることができます。
公園内には案内図もあるので、方位磁石などがなくても天気さえ良ければきれいな景色が楽しめるようになっていますよ。

かつて弘法が植えたという松があった場所にある「弘法松公園」。
その松は多くの人にとって大切な道標となり、時が流れた現在においても地元の人たちに愛される場所となっています。
桜や山百合の花がきれいに咲くことからも、愛され続けていることがよくわかりますね。
パソコンやスマホに目を向けて疲れることの多い今だからこそ、自然あふれるここからの景色を見て目を休めつつ、昔の人は何を思ったのか考えてみるのも良いでしょう。

楓さん(303)の記事

弘法松公園

https://sites.google.com/view/kobonomatsu/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

川崎市麻生区百合丘2丁目10番地 044-965-5116 【アクセス情報】
小田急線百合ヶ丘駅から徒歩約10分

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

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