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実は歴史あふれるスポット!緑豊かな「江の島サムエル・コッキング苑」

実は歴史あふれるスポット!緑豊かな「江の島サムエル・コッキング苑」
江ノ島

しらす料理、オーシャンビューのカフェ、神社やお寺など、江ノ島には訪れたい観光スポットがたくさんありますが、「サムエル・コッキング苑」という植物園があるのをみなさんはご存知でしょうか?
実は日本でもここでしか見ることのできない、非常に歴史のある施設なんです。

明治時代に造られた歴史ある植物園

江ノ島の山頂付近まで登ってくると、この島のシンボルともいえる「シーキャンドル」が見えてきます。
そのシーキャンドルのすぐ近くにある植物園が「江ノ島サムエル・コッキング苑」です。
江ノ島という立地にあるため「最近できた植物園なのかな?」と思われるかもしれませんが、その歴史は明治15年(1882)にまでさかのぼります。

サムエル・コッキング氏は、横浜を拠点に活動していたアイルランド人の貿易商で、1880年にお寺の菜園として使われていた土地を彼が買い取ったことから造園がスタートしました。
2年後の1882年には植物園としてオープンしましたが、当時は東洋随一の規模といわれていたそうです。
後に発生した震災などで施設に大きな影響は出たものの、当時実際に使用されていた温室の機構は現在でも残されています。
特に、レンガ造りの温室機構が残されているのは全国でもこの地のみで、まさに長い歴史を感じられる貴重な植物園といえるでしょう。

春から初夏にかけて鮮やかなバラが見ごろです。
サムエル・コッキング氏はこの植物園を造園する際、和洋折衷に富んださまざまな種類を織り交ぜて持ち込みました。
そのため、日本ではなかなか見られないような南国の植物から日本の固有植物まで、多種多様な植物が楽しめます。
また、現在は藤沢市と提携している世界各地のさまざまな姉妹都市をイメージしたエリアが点在しており、世界各国のさまざまな植生を知ることができます。

そのなかでも、5月中旬ごろから初夏にかけて特におすすめなのが「ウィンザー広場」のバラ園エリアです。
「ウィンザー広場」は、カナダのウィンザー市との姉妹都市を記念して作られたエリアで、実際にウィンザー市から寄贈されたバラを楽しむことができます。
深紅に彩られた姿が美しい「ネルマーティン」や、ウィンザー市が主要な産地である「ローズランド」など、華やかに咲き誇るバラの姿をぜひご堪能ください。

江ノ島のシンボル「シーキャンドル」で絶景を堪能しよう

サムエル・コッキング苑は2022年、2年にもわたる大規模なリニューアルが完了しました。
さらに、今年の4月からは夜のイベント時を除き、入苑料が終日無料に。
無料化に伴い入苑者は2.5倍ほど伸びたそうですが、さらに江ノ島を堪能したい!という方はぜひ展望台の「シーキャンドル」に登るのもおすすめです。
ちなみにシーキャンドルには別途入場料がかかりますが、高さ約40m、海抜から計算すると100m以上の高さから見渡せるオーシャンビューはまさに絶景!
晴れた日には富士山や丹沢の山々などといった雄大な自然も堪能できるかもしれません。
なお、シーキャンドルの施設内にはお土産物ショップやカフェ、郷土資料館なども併設されていますので、あわせてお楽しみください。

楓さん(303)の記事

江の島サムエル・コッキング苑

https://enoshima-seacandle.com/

藤沢市江の島2丁目3-28 0466-23-2444(江ノ島遊園事業所) 【アクセス】
小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅より徒歩約20分

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

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