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国や海老名市指定文化財の宝庫!奥深い歴史を感じられる「龍峰寺」

国や海老名市指定文化財の宝庫!奥深い歴史を感じられる「龍峰寺」
室町時代に建立された海老名市域でも特に歴史あるお寺

海老名エリアを代表する臨済宗「龍峰寺」は、室町時代初期に建立された非常に歴史のあるお寺です。
海老名市内にも寺院は数多くあるものの、重要指定文化財が見られるスポットはそう多くありません。
院内の緑が美しくなるこの時期に、ぜひ貴重な文化財とともに歴史の尊さを感じてみてください。

国指定の貴重な有形文化財

龍峰寺は、円光大照禅師によって1341年(室町時代初頭)に開基したと言われています。
当時は現在の海老名市立海老名中学校の敷地内に建立されましたが、火災や関東大震災などの影響によって、1920年代後半に現在の敷地に移転されました。

実は、もともとこの地には「清水寺(せいすいじ)」というお寺がありました。
清水寺の本尊であった「木造千手観音立像」や、かつての本堂であった「観音堂」など、現在は指定文化財に認定される貴重な建造物も見られます。
鎌倉時代の1186年には「源頼朝によって千手観音像とともに復興された」という記述も残されているそうです。

国指定重要文化財の「木造千手観音立像」は、実は龍峰寺よりも歴史が古いと言われ、造られたのは平安時代から鎌倉時代にまでさかのぼると言われています。
頭上で腕が組まれている姿は千手観音像のなかでも珍しく、京都にある清水寺にも同じ姿をした本尊像が収められているそうで、「清水型」と呼ばれているそう。

なお、御開帳は元旦と3月17日の年に2日のみなので、いつでも見学できるわけではないという点だけはご注意ください。

また、龍峰寺の文化財はそれだけに留まりません。
先ほど触れた「観音堂」や迫力たっぷりの「仁王像」「仁王門」も300年以上の歴史があるもので、海老名市の文化財として鎮座しています。
こちらはいつでも見学が可能で、近くには詳細が記載されている看板も立てられています。
より詳しく歴史を知りたい方、史跡巡りが好きな方も要チェックのスポットです。

暑い季節には青もみじの景観が見事です。
高台にある龍峰寺は景観も見事で、天気の良い日には丹沢の山々も見られるそうです。
境内には、四季折々のさまざまな植物が植えられており、季節ごとに彩りを添えてくれます。

夏の時期には、あじさいや青もみじが美しく映える姿が見られます。
もみじというと紅葉した姿を思い浮かべるかもしれませんが、生命力に溢れた青々としたもみじの姿も非常に美しいものです。
イロハモミジをはじめ、少しずつ形や色が異なる十数種類のもみじを見比べながらの散策も楽しそうですね。

歴史ある建造物との美しい景観に、ぜひ癒されてみてください。

楓さん(303)の記事

龍峰寺

http://ebina-kankou.com/%E9%BE%8D%E5%B3%B0%E5%AF%BA/

海老名市国分北2-13-14 046-231-5074 【アクセス情報】
小田急小田原線「海老名」駅より徒歩約17分

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

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