穏やかな自然に身を任せて心も体も清らかに!千条の滝

蛇骨川上流にかかる「千条の滝」は、高さ3m・幅12mの小さな滝です。
一般的に滝とイメージするものは縦に長く水が流れ落ちる姿を思い浮かべると思いますが、千条の滝は横に長いのが特徴でもあります。
水が苔むした岩の間を、まるで筋のように静かに静かに流れるこの姿から「千条(ちすじ)の滝」と呼ばれるようになりました。
また、この地はハイキングコースの分岐点でもあるため、ハイカーの憩いの場としても愛されています。

実はこの滝、長い年月の間ほとんど人に知られていませんでした。
この滝がある小涌谷のエリアは「小地獄」という別称があったほど、ほとんど開発が進んでいない土地だったと言われています。
転機となったのは、大正時代に「三河屋旅館」の創業者・榎本恭三氏が、この美しい滝の存在を広く知らせたいと思ったことがきっかけなのだそう。
この土地周辺や滝までの道を整備したことで、滝の近くに茶屋が開かれるなど多くの人に知られるスポットになりました。
季節によって姿を変える自然も絶景です。
付近にはモミジやカエデが多く自生しているため秋は紅葉が楽しめるほか、7月ごろはゲンジボタルが飛び交うなど、季節による景色の変化もあります。
ちなみに春には桜も見られるため、どの季節に訪れても自然と滝の美しいコンビネーションを楽しめますよ。
ただ、豊かな自然の水とはいえ飲むこと・汲むことはできません。
滝を眺めつつ、涼やかな夏を楽しんでみてはいかがでしょうか。
千条の滝
足柄下郡箱根町小涌谷507 0460-85-5700 【アクセス情報】小田原駅からバス35分「小涌谷駅」下車 小涌谷登り口へ
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