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富士山や南アルプスも望める「塔ノ岳」!古くから信仰の歴史も残る山

富士山や南アルプスも望める「塔ノ岳」!古くから信仰の歴史も残る山
丹沢でも人気の山「塔ノ岳」


塔ノ岳(とうのだけ)は神奈川県の秦野市・山北町・清川村の境目に位置する山です。関東山地を構成する丹沢山地の一角をなし、丹沢大山国定公園に属しています。表丹沢の中心にあり、首都圏から近くアクセスが良いことと日帰りが可能なことから登山者達から支持され、丹沢で最も人気のある山です。
以前、山頂一帯はブナ林でしたが、今はその面影がないほどの明るい山頂になっています。この山頂からの展望はまさに絶景。丹沢山塊全貌が眺められるだけでなく、天気が良ければ富士山から南アルプスにかけての大展望や、相模湾と伊豆の島々などまでを見渡せることも。
標高は1,491mと中低山に分類されるため、登山に馴染みのない方でもチャレンジしやすい山です。これを機会に、絶景を眺めに登山をしてみてはいかがでしょうか。

季節の花も楽しめる道中

塔ノ岳は花の咲く時期が早いことが特徴です。通常ヤマザクラは4月中旬くらいから咲き始めますが、塔ノ岳では4月中旬くらいにヤマザクラが山の中腹まで満開を迎えます。また、スミレはもう少し早めに咲き終えるので、スミレの可憐なお花を楽しみたい方は3月や4月上旬の登山がおすすめです。
その他にも、スミレと同時期にオオシマザクラやマメザクラ、コイワザクラも見頃を迎えます。また、アセビやシャガも花盛りなので、山登りの道中でたくさんの季節の花が楽しめますよ。ぜひ登山に合わせて季節の花探しも楽しんでみてください。

雨乞いの神としての信仰を集めていた大岩「お塔」

また、以前は山頂の北側に「尊仏岩」という、高さ約9mほどの大岩があったと記録が残されています。山のふもとに住む人々はこの尊仏岩のことを「お塔」と呼んで信仰の対象とし、特に雨乞いの神として崇めていました。そのため、この山を「お塔の山」と呼び、転じて「塔ノ岳」になったと言われています。
塔ノ岳で行われるお祭りは毎年5月15日に行われ、山付近の農民が登ってきて大いに賑わいます。この時にお塔の大岩の下の土を掘って持ち帰って、田畑に蒔き豊作を祈願したと言われています。

この大岩は1923年の関東大震災の時に北西の大金沢に崩れ落ちてしまい、今は見ることができません。しかし、山頂には尊仏岩にちなんで「尊仏岩荘」と名付けられた山荘があり、通年営業しています。売店や宿泊施設もありますので、ご利用希望の方は事前にチェックしてみてくださいね。

都心部からほど近い場所にある「塔ノ岳」。登山初心者でも登りやすく、季節の花も楽しめるスポットです。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

楓さん(331)の記事

塔ノ岳

神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷
0463-82-8833(秦野市観光協会) アクセス:小田急小田原線「渋沢駅」からバスで「大倉」で下車後、山頂まで徒歩約3時間

※参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%94%E3%83%8E%E5%B2%B3
https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=18072
https://yamap.com/activities/23487487
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=304
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=216708

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