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文豪が愛した風景を語り継ぐ「蘆花恒春園」でアジサイを楽しむ

文豪が愛した風景を語り継ぐ「蘆花恒春園」でアジサイを楽しむ

この「蘆花恒春園」は、「不如帰」「自然と人生」「みみずのたはこと」などの名作で知られる明治・大正期の文豪、徳冨蘆花と愛子夫人の縁の公園です。夫婦が晩年を過ごした邸宅と、その周辺の土地に作られています。
昭和11年に行われた蘆花没後10周年忌で、愛子夫人から当時の旧邸地の一切が東京市に寄贈されました。そして昭和13年に、夫人の意向に沿うかたちで「武蔵野の風景を保存した公園」として公開開始しました。

執筆活動をしていたその当時の生活の様子を可能な限り残したこの場所には「蘆花記念館」もあり、遺品などが一部公開されています。
かつて文豪が生きたその場所で、彼らはどんな暮らしをしていたのかなど、思いを巡らせるのも楽しみ方のひとつと言えるでしょう。
もっと文豪について知りたくなったら、ここから徒歩10分の場所にある「世田谷文学館」に足を運んでみるのもおすすめです。世田谷にゆかりのある文学者の資料を展示していますよ。

文豪が残した風景を今に伝える「蘆花恒春園」
青や白のアジサイを眺める「花の丘」

園内には、蘆花記念館や夫妻の墓といった蘆花縁のものと触れ合える場所だけでなく、高遠彼岸桜や藤棚、萩のトンネルなど季節折々の花が咲く花の丘があります。
ここで人気なのが、梅雨の時期には珍しいとされる「アナベル」という品種のアジサイです。
アナベルは、ピンク色や青色、紫色といった一般的な品種のアジサイと異なり、淡いグリーンから白、そしてまたグリーンへと色が変化します。
また、アナベル以外にも青系の色が美しい「エンドレスサマー」といった品種のアジサイも見られます。写真に残すのはもちろん、お子さんと一緒に品種の違うアジサイを見比べたり、色の違いを観察してみたりするのもおすすめです。

広場には子どもが全力で楽しめる環境も整っています

園内には、子どもが楽しめる施設も充実しています。
滑り台やシーソー、ブランコ、砂場といった遊具がそろった「児童公園」や、アスレチックが魅力の「フィールドアスレチック広場」があります。また、雑木林に囲まれた「草地広場」はピクニックにもおすすめのスポットです。

また「花の丘区域」ではアジサイだけでなく、一年を通して自然を楽しめます。
春はサクラやチューリップ、夏はクチナシやヒマワリ、秋はイチョウやハギ、モミジ、カエデ、コスモス、冬にはウメやロウバイが見ごろを迎えます。藤棚や萩のトンネル、また長野県からやってきた高遠小彼岸桜も見どころです。いつ訪れても移りゆく花々の様子で、季節を感じられるかもしれません。

美しくデザインされた花壇を眺めながら散策したり、ゆったり休憩することもできるので、のんびりした時間を過ごしたい方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

楓さん(345)の記事

蘆花恒春園

https://www.tokyo-park.or.jp/park/rokakoshun-en/index.html

世田谷区粕谷一丁目
03-3302-5016(蘆花恒春園サービスセンター) アクセス:「千歳船橋」より「南水無方面」バス乗車後、「芦花恒春園」で下車

※参考URL
https://www.tokyo-park.or.jp/park/rokakoshun-en/index.html
https://setamin.com/list/9203
https://okame.tokyo/jp/?p=8529

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