登録有形文化財 下北沢グレイスガーデンチャーチ

住宅街の一角に、外国風の愛らしい建物が存在します。その建物の屋根や、お城を思わせるギザギザとした縁取りまでがミントグリーンで彩られています。その名も下北沢グレイスガーデンチャーチという教会です。この建物に注目した理由は、「登録有形文化財」のプレートが存在していたからです。

教会の壁にあるプレートに「この建造物は貴重な国民的財産だ(文化庁)」と記されています。
この建物は昭和11年(1936年)に竣工したもので、現在では88年の歴史を持ちます。西洋式の屋根構法であるハンマービームを採用しています。ハンマービーム屋根は、柱のない広い空間を作り出すための英国ゴシック建築の木造構造です。

教会がドラマのロケ地として使用されたそうです。礼拝堂の見学も可能で、撮影時の様子や礼拝堂の歴史についても詳しく語られます。公式サイトによれば、「第3日曜日に14:30-15:00までに教会にお越しください」と案内されています。(見学は礼拝とは異なります)

教会の正式名は「富士見ヶ丘協会」です。「当時富士山が良く眺望できた」ことに由来するとのことです。この教会は下北沢から坂を上った場所に位置していますが、現在では周囲に建物が立ち並び、富士山を見ることはできません。
登録有形文化財としての地位は、必要な修理費用の一部補助や、修理や管理について国(文化庁)から技術的なアドバイスを受けることが可能だそうです。この魅力的な建物が長期間にわたって存続することが保証されているようです。
下北沢グレイスガーデンチャーチ(富士見丘教会)
https://www.shimokita-ggc.com/
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