醸造家と学ぶ、クラフトビールの世界の入り口「クラフトビール4種飲み比べ×テイスティング講座」
小田急多摩線「栗平駅」前で開催される「小田急のくらしマーケット」は、市民発の活動「小田急のくらし部」が主催する、小田急沿線の魅力を知るから、好きになる、住んでいる街を自慢したくなるような、楽しい発見を集めたイベントです 。
https://odakyukurashibu.wixsite.com/kurashi/market2025
主催する小田急のくらし部とは、各世代にとって楽しく、安心で、暮らしやすい沿線・地域づくりを目指し、立ち上げた市民発の活動。定期的に、毎月第二火曜8時半に“ふらっとくり〜ん部”で清掃活動、“こどもしんぶん部”でこどもレポーターが地域情報を発信、“ベジ活部”で地産地消促進をしています。
11月22日(土)には、このマーケット内で小田急の魅力を再発見するためのきっかけのひとつとして「クラフトビール4種飲み比べ×テイスティング講座」が開催されました 。地域で愛される2つのブルワリーの醸造家が登壇し、それぞれのビールのスタイルや醸造の背景を直接解説してくれる、学びと楽しさが詰まった特別な時間でした。
小田急沿線「五月台駅」にて川崎市麻生区で初めて誕生したクラフトビール醸造所が、この「ペコラビール」です 。こちらの醸造所では、単にビールを造るだけでなく、「あさおホッププロジェクト」という活動を通じて、地域の人々と一緒にビールの原材料であるホップを育てています 。
▽ペコラビール
https://pecorabeer.com/
また、国内・国際審査会でも受賞歴がありながら、オーナーの福澤さんは審査会のビアジャッジとしても活躍しています。そんな「ペコラビール」ではアメリカンスタイルのビールを中心に酸化や渋味を抑制した、品質にこだわった飲みやすいビールを丁寧かつ清潔に仕込んでいます。
醸造家の想いが詰まった一杯は、まさに「まちと人をつなぐビール」 。さらに、醸造所にはビアキッチンも併設されており、料理とクラフトビールを楽しみながら地域の人が集う憩いの場にもなっています。地元に根ざした醸造所ならではのクラフトビールと温かな雰囲気をぜひ体験してみてください。
「暮らしの中にサステナブルな乾杯を」を掲げるこのブランドは、1923年創業の老舗ベーカリー(栄屋製パン)が母体となっています。長年パンづくりに向き合う中で、どうしても出てしまう「パンのミミ」などのフードロスを、新しい価値を持つものへ生まれ変わらせたいという想いから、この「upcycle beer」は誕生しました。
▽Better life with upcycle
https://upcycle-beer.com/
実は、世界最初のビールは古代人のパン作りの過程で偶然生まれたという説があるほど、パンとビールは深い縁で結ばれています。限りある資源を大切にし、100年後も豊かな暮らしと美味しいビールが続いていく未来を模索しています。
美味しさと地球への優しさを両立させた、「Better life with upcycle」のクラフトビールの魅力をぜひ体感してください 。
クラフトビールは普通に飲んでもとても美味しいのですが、ポイントを抑えると、もっと美味しく、もっと楽しくなります! そんなポイントを2人の醸造家が丁寧に熱心に楽しく説明してくれました。
1. 色(外観)
まずは、グラスの中の色の色を楽しみます 。ビールの色は、使用するモルト(麦芽)の焙煎度合いによって変わります。透き通った麦わら色から、深みのある琥珀色、そして重厚な黒色までさまざま。まるでコーヒーのようですね。
2. アロマ(鼻で感じる香り)
一口飲む前に、鼻を近づけて香りを嗅いでみます。ホップの華やかな香りや、モルト(麦芽)の香ばしさ、そして酵母が作り出すフルーティーな香りなどが、どの程度の強さで感じられるかを探ってみましょう 。
3. フレーバー(口の中で感じる香り・味)
口に含んだ瞬間に広がる風味を感じます 。ホップの心地よい苦味や、モルト由来の甘みのバランスはどうでしょうか 。鼻に抜ける香りと舌で感じる味が重なり合う瞬間こそ、クラフトビールの醍醐味です!
4. ボディ&カーボネーション(飲み心地)
最後は、喉を通る時の「質感」です。さっぱりとしてキレがある「ライトボディ」から、ワインのように重厚なコクがある「フルボディ」まで、味わいの濃淡を確認します。また、炭酸(カーボネーション)1の刺激が、爽快感や喉ごしをどう変えているかにも注目してみてください。
少し難しいですがこのようなのことを頭の隅に入れておくと、クラフトビールがより楽しくなることでしょう! ソムリエになりきって自分好みのクラフトビールを探す旅に出てみてはいかがでしょうか!
実は小田急沿線は、全国でも有数の「マイクロブルワリー(小規模醸造所)」が集まるエリアです。下北沢から小田原まで、20を超える個性豊かな醸造所が点在しています。
それぞれの街には、その土地の空気や水、そして作り手の情熱から生まれる「ここでしか味わえない一杯」があります。週末にふらりと各駅停車に乗って、お気に入りの一杯を探す「ビール旅」に出るのも、この沿線ならではの豊かな暮らしの楽しみ方かもしれません。
ビールを知ることは、その街を知ることだと私は思います。一杯のグラスが運んでくる新しい出会いや発見を、ぜひあなたの日常に取り入れてみてはいかがでしょう。
小田急のくらしマーケット「クラフトビール4種飲み比べ×テイスティング講座」
神奈川県川崎市麻生区栗平2-1-6 小田急マルシェ栗平2F CAFÉ&SPACE L.D.K.内レンタルスペース 080-2035-7922この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。






