川崎市麻生区の百合ヶ丘「高石神社」の流鏑馬神事
小田急線「百合ヶ丘駅」から徒歩9分の高台に鎮座する「高石神社」で毎年1月の成人の日に行われる「流鏑馬神事」に行ってきました。高石神社の流鏑馬は馬が登場しませんが、見学だけでなく体験もできるようになっています。
形を変えながら受け継がれる流鏑馬神事

江戸時代から続く高石神社の流鏑馬神事は、かつては農耕馬に乗って行われていました。しかし現在は馬が登場せず、人が地面に立って矢を射る形式です。
神事が始まると、宮司さんと流鏑馬保存会の方々が厳かに登場して、境内は緊張感に包まれます。まず、宮司さんが厄除・魔除けのために鬼門と鬼門の逆方向の林に矢を射ります。高く上がる矢に見学者から「おぉ〜」と歓声と拍手が起こりました。

次に五穀豊穣を願い、設置された35cmの的に宮司さんが矢を射ります。一矢でビシッと的に当り、会場は大きな拍手に包まれて盛り上がりました。その後、流鏑馬保存会の方が的に矢を射ると、その後は本殿で謡曲の奉納が行われます。
高石神社の流鏑馬神事は見学者も参加できる

その後は一般の方が弓矢を体験できる時間になります。最初は小学生タイム。昨年まで小学生はできなかったのですが、多くの要望が寄せられていたため今年は体験可能にしたそうです。小さな弓矢が用意されて、関係者の方が丁寧に子どもたちに教えていました。子どもたちは緊張の面持ち。でも終わると笑顔で家族のところに駆け寄っていく様子が印象的でした。

次は中学生以上と大人の番です。この際にも流鏑馬の関係者の方が弓矢の使い方を側で教えてくれるので安心です。体験するために100名程が並んでいましたが、なかなか的に当たる人はいません。ちなみに、当たると神社から「破魔矢」が贈られます。私は初めて体験しましたが、弓矢は持つだけでも大変でした。結果、的には当りませんでしたが、とても楽しく貴重な体験ができました。
高石神社とその周辺は「お伊勢の森」と呼ばれた神聖な場所

高石神社は標高117メートルの高台にあり、川崎市内で一番高い場所にある神社と言われています。神社からは東京や房総半島を望めますが、この日は美しい富士山を見ることができました。

江戸時代には「伊勢宮」と言われ、神社を含む周辺は「お伊勢の森」と呼ばれていたそうです。大正時代になると政府の神社合祀政策によって「ひとつの村にひとつの神社」へまとめることとなり、近隣の熊野社・御嶽社・春日社・富士浅間社・八幡社を合祀して高石神社となりました。

今も神社の周りは木々に囲まれて穏やかで神聖な雰囲気です。百合ヶ丘駅から神社まで急な坂を登り続けるので疲れるかもしれませんが、登りきって神社に到達したときの達成感はなかなかのものです。高石神社では今回ご紹介した流鏑馬の他に、9月に行われる「例大祭」も神輿や獅子舞が登場して盛り上がります。皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。
高石神社
川崎市麻生区高石1ー31ー1 044-954-2332 最寄り駅:小田急線「百合ヶ丘駅」北口から徒歩8分、「読売ランド前駅」北口から徒歩14分駐車場:有・無料・約10台
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