小田急沿線・黒川から届く、実りの焼き菓子
小田急沿線の素敵なくらしをしている人々にスポットをあてて、仕事のこと、考え方などから豊かな暮らしのヒントを少しでも見つけられたらと思います。
神奈川県川崎市麻生区黒川。
今回のご紹介は、のどかな畑が広がるこの地域で、家族の農作物を生かした焼き菓子づくりを続けているのが、いちかわ果樹園の市川美穂さんです。
地元ではファンも多く、「いちかわ果樹園さんのこのお菓子が好き!」という方もいるほど!
市川さんは、一つ一つ丁寧に手作りしており、小麦の焼き菓子の他に、収穫したお米で焼き菓子、果物を加工してドライフルーツなどもあります。
どんなきっかけでお菓子の販売をすることになったのか、今ではどのように地域と繋がっているのか、どんな想いを持っているのか・・など、お話をうかがいます。
お菓子作りのはじまり。
8年前、農家のご主人の実家の隣に家を建てたことが、今の活動の原点だったようです。
義父から「お菓子を販売してみたら?」と声をかけられます。
そこで自宅に加工場を併設し、準備はまだこれからというタイミングでしたが、それでも思い切ってスタートを切ったといいます。
当初は小麦粉を使った焼き菓子が中心。
「自分のつくったものを買ってもらえる喜びは大きく、励みになりました。」という市川さん。
一方で、続けるうちに「せっかく農家の家族なのだから、農作物を生かしたお菓子の方がいいのではないか」と考えるように。
収益とのバランス、方向性の模索。
今でも販売を始めてから悩みながら道を探っているようです。
小麦の焼き菓子に加え、ご実家で収穫したお米を使った米粉の焼き菓子や、果物を加工したドライフルーツなども手がけています。
ドライフルーツにも多くのファンがいて、なし、りんごなども、川崎市内のイベントでリピーターが出るほどです。
これから力を入れていきたいことの一つに、自家製米粉の焼き菓子のバリエーションを増やすこと。
自分たちの田んぼで育てたお米が、香ばしいお菓子へと姿を変える瞬間や農産物がお菓子になった時に、「いちかわ果樹園らしさ」を感じるといいます。
大切にしているのは、丁寧につくること。
当たり前のようでいて、子育てと両立しながら続けるのは簡単ではありません。
イベント前は家事が後回しになり、子どもの大事な時期には製造時間を確保できないこともあるそうです。「乗り越えた、というよりは、その時その時をなんとか過ごしている感じです」と、飾らずに話してくれました。
それでも、イベントでお客さまと直接言葉を交わせる時間や、リピーターの存在を知った瞬間は何よりの喜びと話します。
地元の農産物直売所「セレサモス」にお菓子を出品することで、黒川で長年活躍する農家の方々とも出会いになっているようです。
「とくに女性農業者の先輩たちの技術と知識、そしてパワーには日々刺激を受けています。
黒川の女性の加工技術は、この地域の宝。なくならないでほしいし、私も少しでも受け継げるように精進したいです」
最後に一言。市川さんからお話をいただきました。
義父の一言に背中を押され、深く考えすぎずに踏み出したあの日の決断が、今につながっています。
「あの時、思い切ってよかった」と振り返る市川さん。
もし過去の自分に声をかけるなら、「無理しないで、ちゃんと寝てね」と笑います。
市川さんのように、収穫した農作物を美味しいお菓子にしていく、その間にある“ひと手間”を丁寧に重ねることが、地域の豊かさを静かに支えているのかもしれません。
人とのつながりを楽しみ、子育てしながら紡いでいく姿をこれからも見守りたいと思います。
▽オンラインでのご購入はこちら
https://ichikaju.base.shop/
▽いちかわ果樹園さんのお菓子が購入できる場所
・ファーマーズマーケットセレサモス 麻生店
・川崎市麻生区片平「ぱんやのともぱん」
いちかわ果樹園
https://www.instagram.com/ichi_kaju/
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