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音楽で親子の笑顔をつなぐ「スイートハンド」

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小田急沿線の素敵なくらしをしている人々にスポットをあてて、仕事のこと、地域との関わり、そしてその人らしい生き方をお届けする「小田急沿線のくらし」。今回ご紹介するのは、親子向け参加型音楽ユニット「スイートハンド」のボーカル・ビビさんとギターの松本光由さんです。

「老若男女問わず楽しめる参加型の音楽を全国へ届けたい」。そんな思いを胸に活動を続けるお二人は、保育園や幼稚園、児童館、子育て支援センター、野外イベント、介護施設などで、子どもたちや家族に向けた音楽会を開催しています。歌うだけではなく、手作りのパネルシアターや手袋シアター、ペープサートなども取り入れ、子どもたちが目でも耳でも楽しめる工夫が満載です。

川崎市麻生区では、岡上こども文化センターや片平こども文化センターで4年前から毎月0歳児から参加できる音楽会を開催。さらに多摩区や麻生区のわくわくプラザでも、小学生向けのクリスマスコンサートやキャンドルコンサートを行っています。地域に根差しながら、子どもたちの成長に寄り添う存在として、多くの親子に親しまれています。

親になったから見えた、新しい音楽のかたち

スイートハンドが誕生したのは2009年。2008年に結婚したお二人が、「せっかくなら夫婦で音楽活動をしてみよう」とスタートさせたのが始まりでした。当初から子ども向け、親子向けの活動に興味はあったものの、自分たちにはまだ子どもがおらず、何から始めればよいのか分からない日々が続いたといいます。

転機となったのは、自身が親になったことでした。子どもが生まれ、気付いたら2才ずつ離れた3人の男の子の子育てを経験する中で、親子が本当に楽しめる時間とは何かを考えるようになったそうです。子どもが飽きないプログラム構成、親も自然と参加できる流れ、そして家族みんなが笑顔になれる演出。試行錯誤を重ねながら少しずつ現在のスタイルを築き上げていきました。我が子との何気ないやり取りの中でも沢山のヒントを貰い、曲が生まれたりもしました。

活動を続けるなかで強く心に残ったのは、子どもたちの反応だけではありません。その姿を見つめるお父さんやお母さんの表情でした。「家では見たことのない表情や姿を発見した時の親御さんの笑顔が本当に印象的だったんです」と話します。その瞬間に立ち会うたび、「もっとたくさんの親子にこんな時間を届けたい」という思いが大きくなっていったそうです。

一人でも目の前にいる人を笑顔にしたい

スイートハンドが何よりも大切にしているのは、「目の前にいる人を笑顔にすること」。たとえ参加者が一組だけだったとしても、その親子のために全身全霊で演奏して、楽しんで貰うことだけを心がけます。

そんな姿勢が伝わるエピソードがあります。ある日、演奏会終了後に一人のお母さんが声をかけてくれました。「うちの子にこんな一面があるなんて初めて知りました」。子どもが音楽に合わせて体を動かしたり、積極的に参加したりする姿を見て、新たな成長を発見できたというのです。

また、毎月演奏会に通っていたお母さんからは、「子育てに悩み、家に閉じこもっていた私が外へ出るきっかけになりました」という言葉をもらったこともありました。その方は職場復帰を迎え、最後の参加となった音楽会で感謝の気持ちを伝えてくれたそうです。

「子どもだけでなく、お母さんやお父さんにも元気になってもらいたい」。その思いがあるからこそ、演奏会では親御さんもどんどん巻き込み、一緒に歌い、一緒に笑う時間をつくっています。音楽を通して生まれるつながりこそが、スイートハンドらしさなのかもしれません。

ご縁が広げてくれた活動の輪

現在では多くの依頼を受けるスイートハンドですが、最初から順調だったわけではありません。結成当時は「どうすれば自分たちを知ってもらえるのか」と悩み続けていたそうです。

そんな時、児童館で働き始めた友人との再会が大きな転機になりました。子ども向けの音楽活動を始めたことを話すと、年に一度開催される大規模イベント「すくすくメッセ烏山」で急きょ演奏の機会を作ってくれたのです。

そのステージを見ていた別の児童館の職員から演奏依頼が入り、さらにその先へとご縁がつながっていきました。しかし、お二人は待っているだけではありませんでした。保育園や子育て支援センターへ直接電話をかけ、プロフィール資料を送り続けたそうです。興味を持ってくれた先生方との出会いが、少しずつ活動の輪を広げていきました。

「今があるのは本当に人とのご縁のおかげ」。そう語るお二人の言葉からは、一つひとつの出会いを大切に積み重ねてきた歩みが伝わってきます。

音楽が育む、やさしい地域の未来

小田急沿線でのイベント出演も多いスイートハンド。土日の野外イベントでは、普段はなかなか見られないお父さんと子どものやり取りに出会うこともあるそうです。家族みんなで楽しむ姿を見るたびに、この地域ならではの温かなつながりを感じるといいます。

特に印象的だったのは、ある演奏会での出来事。突然お母さんたちから大きな歓声が上がり、何事かと思って見ると、ハイハイをしていた赤ちゃんが初めて一人で立ち上がった瞬間だったそうです。その場にいたお母さんたちは、自分の子どものことのように喜び合い、会場全体が祝福の空気に包まれました。

「私たちと過ごす時間は、子育て期間のほんの一瞬かもしれません。でも、その一瞬が息抜きになったり、毎月の楽しみになってくれたら嬉しいんです」

これから挑戦したいのは、「小田急沿線園ツアー」。沿線の保育園や幼稚園、マルシェやイベントを巡りながら、もっと多くの親子に出会って、音楽を届けたいと考えています。さらに園歌やイベントテーマソングの制作にも挑戦したいそうです。

「みんな仲良く!家族も仲良く!みんなで楽しく子育てができる社会になったらいいですね!」

音楽の力で人と人をつなぎ、地域に笑顔を増やしていく。スイートハンドの優しい歌声は、これからもたくさんの親子の思い出を彩っていきます。

Instagram:https://www.instagram.com/vivichanto/
YouTube:https://www.youtube.com/sweethandbooks

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この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

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