富士山を望む高台に鎮座する藤沢市の「宇都母知神社」
湘南台駅からバスで約15分、田園風景が広がる高台に鎮座する「宇都母知(うつもち)神社」へお参りに行きました。藤沢市北部にある宇都母知神社の歴史はとても古く、創建の年は不明とのことですが、奈良時代に作られた地方地誌「風土記」を平安時代に再編・模倣した「日本総国風土記」によると、西暦459年には存在していたという記録があるそうです。また、平安時代中期にはあったとされる「相模国十三社」のひとつになっています。
広く清々しい境内はご利益がいっぱい!?

歴史のある格式高い神社ですが、明るい陽射しがたっぷりと注ぐ、広く居心地の良い神社でした。鳥居をくぐり左手にある手水舎には、可愛らしい花が飾られていてほっこりとした気持ちに。綺麗にお手入れされた境内には鉢植えの花々もあって癒やされました。

宇都母知神社の御祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)【ご利益:国土平安、五穀豊穣、子孫繁栄、生命力上昇】、稚産霊神(わくむすびのかみ)【五穀豊穣、農業守護、子孫繁栄、開運招福】、若日下部命(わかくさかべのみこと)【諸願成就、縁結び、恋愛成就、夫婦円満、人間関係良好】。御本殿は、以前の御本殿(1985年築)が関東大震災によって倒壊したため、1923年に再建され現在に至るとのことです。

さらに御本殿の隣には他に、小さな菅原神社【入試合格・学業成就】と、朱色が特徴的な小さな稲荷神社【家内安全・商売繁盛・厄除】もあります。この日は全て参拝し、何だか得したようなパワーアップしたような嬉しい気持ちになりました。

神社のある高台から美しい富士山が見える

宇都母知神社に行く際に是非チェックしてほしいのが、神社周辺から観ることができる美しい景色です。境内からは観られませんが、バス停「宇都母知神社」を下車して神社へ向かう途中で、大山・丹沢・富士山が並ぶ絶景を望むことができます。
伺った日は肉眼では全ての山を観ることができて感動しました。しかし、雲があったのでスマホで撮った画像には富士山がハッキリとは写りませんでした。もっと綺麗に観ることが出来る日もあるので、また行きたいと思います。
宇都母知神社の郷土資料館と行事

境内には昔の農耕具等を展示した「郷土資料館」もあります。藤沢市の北部地域は古代より農業が盛んであること、こちらの神社の御祭神の一柱が養蚕や穀物の生育を司る神様であることから、「先祖がこの地で築いてきた農業を未来に伝えたい」と機械化される前の農耕具や民具等を保存・展示しています。

宇都母知神社の大きな行事は9月の宵宮祭と例大祭と11月の収穫祭です。宵宮祭では屋台の出店、太鼓の演奏やダンスのイベント、豪華な景品が当たる抽選会もあるそうです。例大祭では豪華な神輿が担がれます。11月の収穫祭では地元の農産物、パンやお惣菜などを購入でき、多くの人で賑わいます。また春には境内の桜が美しく咲き誇ります。
宇都母知神社
藤沢市打戻2662 0466-48-9633 「湘南台」駅より、神奈中バス(湘25)「慶応中高等部前」で下車し徒歩10分。宮原・慶應大学経由綾瀬車庫行き「宇都母知神社入口」で下車し徒歩5分。郷土資料館:午前9時~午後4時まで。毎週水曜日休館。神職研修並びに外祭等出張時は閉館。
事前に電話にてご確認ください。(大人:300円、子供100円)
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