たばこ祭の夜がくる
小田急小田原線、秦野駅。 北口を出て、階段を降り、喫煙所を通り過ぎれば、思わず目を奪われる景色が広がっている。
去年から紹介している「たばこ祭」。
開催を目前に、駅前の道路を埋めつくさんばかりの提灯が、優しい灯りを点けている。
ほんの短い間だけ見られるこの景色は、秦野市民の思い出の風景と言えるだろう。
きらきらと溢れかえる光が、秋雨に反射して大きくひろがる。涼しい風に揺れるイルミネーションが季節の変わり目を教えてくれる。なんでもない通勤の道が、この時期に限っては特別なものになる。
秋の報せは期待感を膨らませて、今年もまた、たばこ祭の夜がくる。