小田急沿線の暮らしに寄り添う地域密着サイト。

眼福まんぷく静嘉堂文庫美術館

眼福まんぷく静嘉堂文庫美術館
大正建築の静嘉堂文庫。美術館ギャラリーは隣です

アート女子の友人のオススメで世田谷区の静嘉堂文庫美術館へ行ってきました。
この美術館のコレクションは東洋の文化財を中心に三菱財閥の岩﨑彌之助氏と小彌太氏の父子二代にわたって収集されました。
国宝・重要文化財は併せて90点以上に及びます。
日本は明治時代に急速な西洋化に転じましたが、日本やアジアを重視する両氏の収集活動のおかげで、今こうして鑑賞できるのかもしれませんね。

美術館の窓からの景色

美術館に入るとすぐ、右奥の大きな窓が目に入ります。
天気の良い日は遠景に富士山が見えるので、ここで来場記念の撮影を。
化粧室はこの窓の下にある階段を降りたところにあります。

「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」

この日鑑賞した企画展「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」(2月7日迄)は、英一蝶、葛飾北斎、歌川国芳などの版画や肉筆画があり、江戸絵画ファンにはたまらない作品ばかりでした。
色鮮やかな屏風や浮世絵から元気を貰いました。

「岩﨑家のお雛さま」

現在開催中の企画展「岩﨑家のお雛さま」(2月20日~3月28日)は、がらりと印象が変わります。
まるで小さな子供のような可愛らしいこのお雛さまは、見ているだけで幸せな気分になりますね。
きっと幼い娘の健康や成長を願って作られたのでしょう。
国宝「曜変天目」も公開されますのでお見逃しなく。

プレリアル成城のクロックムッシュプレートと紅茶

芸術鑑賞のあとは成城学園前駅に戻って、洋菓子店「プレリアル成城」でランチをいただきました。
チーズたっぷりのクロックムッシュで、おなかも心も満たされました。

静嘉堂文庫美術館は世田谷区の住宅街で、緑地に囲まれ、地域に溶け込む美術館でした。
2022年には丸の内への移転が決まっています。
この穏やかな雰囲気の中で、春の訪れと芸術鑑賞を楽しめるのも今年限りです。
是非足を運んでみてください。

小田急のくらし編集部より

「静嘉堂文庫美術館」では、国宝7件を含む約6,500件の東洋古美術品を収蔵しています。
この場所は、岩﨑彌之助(彌太郎の弟、三菱第二代社長)と岩﨑小彌太(三菱第四代社長)の父子二代によって創設、拡充されました。
現在は国宝7件・重要文化財84件を含む、およそ20万冊の古典籍(漢籍12万冊、和書8万冊)と6,500件の東洋古美術品を収蔵しています。

岩﨑彌之助の収集品が絵画や彫刻、書跡、漆芸、刀剣など広い分野にわたるのに対して、小彌太は、中国陶磁を系統的に集めている点が特徴です。 また、彌之助と小彌太と同時代の作家たちの作品も多数所蔵しています。

ちなみに「静嘉堂」の名称は、中国の古典『詩経』の大雅、既酔編の「籩豆静嘉(へんとうせいか)」の句から採った彌之助の堂号で、祖先の霊前への供物が美しく整うという意味です。
ここでしか楽しめない芸術を味わってみてはいかがでしょうか。

かきおんぬさん(41)の記事

静嘉堂文庫美術館

http://www.seikado.or.jp/

世田谷区岡本2-23-1 050-5541-8600 【営業時間】10:00〜17:00(土曜日 〜18:00/第4水曜日 ~20:00)
【定休日】月曜日、展示替期間、年末年始など
【アクセス】地下鉄千代田線二重橋前(丸の内)駅 3番出口直結
【記事情報】
公開日:2021年3月16日
更新日:2024年6月10日

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

この記事を友達に教えるこの記事を友達に教える

  • facebook
  • X