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小田原といえばココ!報徳博物館で地域の歴史を堪能しよう!

小田原といえばココ!報徳博物館で地域の歴史を堪能しよう!

引用:https://www.hotoku.or.jp/sontoku/

小田原駅からほど近い小田原城の隣に「報徳博物館」という博物館があります。
幕末に活躍した「二宮尊徳」に関するさまざまな資料を集めている博物館です。

二宮尊徳は「二宮金次郎」の名で広く知られており、薪を背負いながら本を読む姿の銅像が有名です。
金次郎は現在の小田原市北部で農家の長男として生まれました。
幼少期に田畑の荒廃や両親の死去という不幸に見舞われますが、努力と工夫により24歳で家を再興させます。
その後、小田原藩家老や藩主の分家など多くの家の立て直しを依頼されるようになり、70歳で亡くなるまでに600ヵ所以上の村を立て直しました。
「尊徳」の名は藩主の分家を立て直す際に、武士の位を与えられて名乗ったものです。

報徳博物館はそんな尊徳が成し遂げた多数の農村復興・財政再建を研究・普及するため、1983年に開館しました。
館名の「報徳」は、尊徳の教えを指す言葉です。

引用:https://www.hotoku.or.jp/info/

報徳博物館では、二宮尊徳の生涯やさまざまな実績・思想・方法論を学べます。
遺品や当時の文献、子孫・門人らが受け継いだ報徳運動、さらにその後の社会に与えた影響なども紹介しています。
尊徳が物事を考える際に使用していた円形図形モデルや生家周辺の測量図、尊徳が作ったとされる「木の玉」など、多くの展示物を閲覧することが可能です。
展示物以外に定期講座も毎月開催していて、予約不要で受講できます。

引用:https://www.hotoku.or.jp/kinzirozo/

展示物には全国から引き受けた金次郎像もあります。
昔は大半の小学校に金次郎の像がありましたが、近年は大半の学校から撤去されてあまり残っていません。
「学校に置けなくなった」「学校そのものが統廃合でなくなった」など、さまざまな理由で行き場を失った像を博物館で引き取っています。

引用:https://www.hotoku.jp/kinjiro-cafe/

報徳博物館が隣接する小田原城には「報徳二宮神社」という尊徳を祀る神社もあり、この神社の境内には「きんじろうカフェ」という喫茶店が建っています。
二宮尊徳という人物について広めるために生まれた店で、本格的なイタリアンコーヒーや尊徳が食べていた「呉汁(ごじる)」などを味わえます。
呉汁は大豆をすりつぶした汁物で、尊徳がよく食べていた料理だそうです。

また、地魚を使った炊き込みご飯と一緒に食べられるセットメニューも設けられています。
そして、薪を背に本を読む金次郎や報徳二宮神社の鳥居をかたどったラテアートが美しいコーヒーは、名バリスタ・横山千尋氏が監修。
イタリアのエスプレッソマシンで抽出した、香り高い一杯が堪能できます。

その他、飲食物に加えて、尊徳をモチーフにしたオリジナルグッズも販売しています。
小田原城内の美しい緑に囲まれながら、尊徳の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


報徳博物館は多くの人を救った二宮尊徳を称えるとともに、その思想や手法などを学べる施設です。
尊徳が活躍した幕末は自然災害・財政難・人口減少など現代と同様の苦難が続いていました。
「幕末の経営コンサルタント」といえる尊徳の歴史を学んでみることで、現代でより良く生きるヒントが見つかるかもしれませんね。

楓さん(303)の記事

報徳博物館

https://www.hotoku.or.jp/

小田原市南町1-5-72 0465-23-1151 【開館時間】
9:30~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】
水・木・金曜日、年末年始、祝祭日の翌日、不定休

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