小田急沿線の暮らしに寄り添う地域密着サイト。

500年続く由緒ある神社!隠れ癒しスポットの経堂鎮守天祖神社をご紹介!

500年続く由緒ある神社!隠れ癒しスポットの経堂鎮守天祖神社をご紹介!

引用:https://secure01.red.shared-server.net/www.tenso-jinja.tokyo/index.html

千歳船橋駅からほど近くにある「天祖神社」。
室町時代後期の1507年に創建されたという言い伝えが残っており、「天祖大御神」「稲荷大神」「北野大神」という三柱の神様を祀っています。
江戸時代の文献には天祖神社のことを指して「伊勢宮」と記されていますが、明治時代になってから現在の「天祖神社」と改名しました。

天祖神社に祀られている神様はそれぞれ異なるご利益や教えがあるとされます。
天祖大御神は三重県の「伊勢神宮」と呼ばれる神社に祀られている最も尊い神様で、明るく円満な強い心を持って暮らせという教えがあります。
そして、稲荷大神は京都の伏見稲荷から迎えられており、産業の守り神であり、福徳・開運成就の神様です。
北野大神は菅原道真が神様として祀られていて、学問・文芸におけるご利益が有名で、大人から子供まで幅広い世代で知られています。


天祖神社の見どころは、何といっても落ち着いた雰囲気の中、思う存分神社の歴史を感じられること。
一の鳥居・二の鳥居を潜り境内に入ると、右手に「御嶽神社」という小さな祠があります。
神様の使いが狼のため「お犬様」とも呼ばれており、火事や盗難の防止にご利益があるとされています。

引用:https://secure01.red.shared-server.net/www.tenso-jinja.tokyo/keidai00.html

階段を上がって正面に見える旧社殿は明治初期に建てられたもので、新社殿ができてからも1999年まで神楽殿として使われていました。
参道の先にある現役の社殿は、1976年に用賀神社から移築されています。
また、社殿の隣には1999年に建てられた神楽殿があり、正面には近隣住民による老松の絵が描かれています。

引用:https://secure01.red.shared-server.net/www.tenso-jinja.tokyo/keidai00.html

境内奥の絵馬堂には明治のころからの絵馬が納められています。
「拝図」という祈願者の絵が描かれていたり、「扁額」という神社名が書かれた額には鍵付きの酒樽が描かれていたりと、遊び心も見受けられます。
また、絵馬堂の反対側には「胞衣塚(えなづか)」という古墳があり、子どもが強い子に育つよう胞衣を壺などに入れて納める風習が明治の末まで続いていました。


天祖神社では、お祭りの際に一般的な祭囃子ではなく「安宅囃子」が用いられています。
「安宅崩」という曲から名付けられており、一般的な祭囃子と比べてテンポが速く威勢の良い囃子です。

江戸時代には現代より多くの曲がありましたが、時代とともに自然消滅していきました。
現在では「破矢」「鎌倉」「国固め」など少数の曲が演奏されています。
また往時の名残として、破矢を演奏する際は組曲として「安宅崩」「替違い崩」の一部を演奏しているようです。

安宅囃子は主に10月はじめの日曜日に行われる例祭で演奏されています。
江戸時代には旧暦で9月26日と定められていましたが、明治維新に伴う暦の変更や祝日を土日に合わせる近年の時勢などに合わせて変更されてきました。
例祭当日だけでなく「宵宮(よみや)」にあたる例祭前日にも演奏されます。


天祖神社は古くから地元に根付いている神社で、経堂の街で暮らす人の、心のよりどころとして親しまれてきました。
天祖神社の歴史と伝統は今でも息づいています。
例祭のタイミングで神社に行けば、境内に残る歴史と現代に引き継がれる伝統を感じられるでしょう。

ぜひ、心の癒しと文化を同時に味わいたいときには足を運んでみてください。

楓さん(303)の記事

経堂鎮守天祖神社

https://secure01.red.shared-server.net/www.tenso-jinja.tokyo/index.html

世田谷区経堂4-33-2 03-3420-2674

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

この記事を友達に教えるこの記事を友達に教える

  • facebook
  • X