350年続く世田谷の名所!「東光山妙法寺」の見どころをご紹介!地域の人に愛される「東光山妙法寺」とは?

「東光山妙法寺(とうこうさんみょうほうじ)」は、通称「おおくら大佛妙法寺」として親しまれている、世田谷区にあるお寺です。約350年前に創建された由緒あるお寺で、宗派は日蓮宗です。
創建当時、宇奈根に常光寺(じょうこうじ、1585年頃開山された)というお寺がありました。その隣村であったこの地域住民の人々が、常光寺に頼みこのお寺を作ってもらったと言われています。発起人は大蔵本村の村長だった安藤家と言われており、その安藤家の旧住宅は世田谷の文化財に指定されています。
また、ご住職によると「寺院運営方針は寺と大勢の人々が結縁をしていただく」というものだそう。そのため、年中行事を開催して地域住民の皆さんに楽しんでもらったり、ボランティアによるリサイクルバザーなどを開催したりと、環境問題・福祉課題に取り組んでいます。
四季折々の草花も見どころ!
東光山妙法寺では、様々な花の展示も見どころの一つ。そして、その中でも有名なのがしだれ桜です。
樹齢約75年のしだれ桜は見ごたえ抜群。地域の方々はもちろん、遠方からも桜を見に来る人もいるのだそうです。夜間にはライトアップしているので、昼間とは違う姿を見ることができます。
桜の開花時期には夜9時まで座敷を開放しているので、室内からも桜を楽しむことができるように配慮されています。寺院ホームページでは開花状況を掲載しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。ほかにも大島桜が見られるので、桜のコントラストを楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、寺院内では桜のほかにも様々なお花を観賞できます。5月には毎年「世田谷さつき愛好会」の方が主催となり、住民の皆様が育てたサツキを展示、6月には花菖蒲、7月下旬から蓮、8月には「世田谷区の花」に指定されているサギ草を見ることができます。蓮は昼過ぎには花が閉じてしまうので、朝の散歩がてら見に行くのがおすすめです。
もう一つの見どころ!回る「おおくら大仏」とは?
通称「おおくら大佛妙法寺」なので、東光山妙法寺には大佛さまがあります。平成6年のお彼岸頃に完成した大佛さまは、高さ8メートル、重さ8トンのブロンズ製で迫力充分。この大佛さまは、久遠実成の本佛お釈迦様を表しており、法華経では一番ありがたい大仏様だそうです。
そんなおおくら大佛のみどころは、なんといっても「回る」こと。台座から一回転できるように作られており、時間によって向いている方向が変わります。朝9時~夕方5時までは南向きで本堂の方を向き、夕方5時頃からゆっくりと180度回転し、翌朝9時までは世田谷通りの方角を向きます。また、参拝者が通るとその人の方向を向くようになっています。ちなみに、この回転する仕組みは「回転することで全方位の交通安全や世界平和を祈念するため」に取り入れられたのだそうです。テレビに取り上げられるほど珍しい回転する大佛さま、まだ見たことがない方はぜひ一度見に行ってみてはいかがでしょうか。
東光山妙法寺
東京都世田谷区大蔵5-2-1303-3417-8080
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