東京にこんなオアシスが!?緑豊かな東京23区内唯一の「等々力渓谷」

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/24075438
成城に代表される高級住宅街が広がる世田谷エリア。
閑静な街並みはもちろん、自然も残っていて、暮らすのにもお出かけするのにもおすすめの街です。
そんな世田谷・等々力にある用賀中町通りを南に進むと、トンネルのように木々で左右上部が覆われた場所に出くわします。
今回ご紹介するのは、大自然が広がる「等々力渓谷」。
先ほどご紹介した、木々のトンネルからそれるように下へ向かった先にあります。
この等々力渓谷は、東京都内に現存する最後の自然渓谷です。
1999年には東京都指定名勝にされるほどの場所で、今なお様々な動植物や景観を楽しめる憩いの場となっています。
周囲は市街地よりも低く、さらに四方が樹木に覆われているため、東京の街中にあるとは思えないほどの大自然を味わえるでしょう。

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/1724920
そんな自然たっぷりの等々力渓谷は、訪れるシーズンによって多彩な表情をみせてくれます。
シラカシやケヤキ、コナラなどの木々が渓谷を覆い、2~3月には梅、4月は桜、11月には紅葉が渓谷内で見頃を迎えます。
季節ごとに訪れて、また違った等々力渓谷の景観を見比べるのもおすすめです。
また、川の近くにある湧き水周辺ではシャガやキチジョウソウなどの湿生植物を観賞することも。
ハンノキ・ハナイカダ・ハリギリなど、東京23区ではなかなか見られない珍しい樹木もそこかしこで見られます。
木々草花の観察だけでも、飽きることはないでしょう。
また、豊かな植生が広がっている場所には多くの生き物が見かけられます。
渓谷を流れる川にはモツゴ、ドジョウ、スミウキゴリ、ヒブナ、オイカワ、サワガニなどが生息しています。
ちなみに、サワガニは澄んだ水でしか生きられない生き物。
この渓谷の澄み切った自然が、生き物からも伺い知れるのです。
川の深さも浅いため、きれいな水辺で水遊びも楽しめるでしょう。

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/5004326
等々力渓谷の見どころは自然環境や動植物だけではありません。
いわゆる文化的景観と言われる、歴史を感じさせる建造物を鑑賞することもできます。
その中でもおすすめなのが、古墳時代末期から奈良時代にかけて造られた横穴古墳の3号横穴。
1973年発掘と比較的発見が新しく保存状態が良好であったため、現在も小窓から穴内部を見入ることができます。
等々力渓谷周辺には御岳山古墳や野毛大塚古墳といった古墳もあるため、あれこれと見比べるのも楽しいかもしれません。
また、古墳から離れ川沿いに渓谷を南に進むと、不動明王を祀る等々力不動尊が見えます。
等々力不動尊の前には修業の場として滝行が行われていた不動の滝があるため、それを目印にすると分かりやすいでしょう。
等々力不動尊の造りも重厚で素晴らしいものですが、ここでのおすすめは境内の一角に設置されている舞台。
舞台に上がると渓谷内の景色を一望できるため、写真撮影の絶好のポイントです。
大自然の写真を撮りたい方は、ぜひお出かけしてみてくださいね。
等々力渓谷
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/004/d00004247.html
世田谷区等々力1丁目22番 03-3704-4972この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。