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下北沢の初代中心地はここ!室町時代から続く「北澤八幡神社」とは?

下北沢の初代中心地はここ!室町時代から続く「北澤八幡神社」とは?
「北澤八幡神社」はお城を守る神社?

下北沢駅から少し歩いた住宅街に「北澤八幡神社」という神社があります。
室町時代中期の文明年間(1469〜1487)に創建されたと伝えられており、創建前から周辺の村人が豊作祈願を行う祭祀地でした。
そんな北澤八幡神社の創建者は「吉良頼康」という武士です。
頼康は当時存在した世田谷城の城主を務めていた人物で、世田谷城から見て北東=鬼門にあたる方向を守るべく神社を創建しました。
「八幡」と名のつく神社は基本的に武運の神様を祀っているため、頼康も自分のお城を神様に守ってもらおうとしたのかもしれません。
吉良氏は世田谷で「七澤」と呼ばれる7ヶ所の村を治めており、各村に合計8ヶ所の八幡宮があったようです。
北澤八幡神社は8ヶ所のなかでも随一の神社とされて、「七澤八社随一正八幡宮」と称されています。

また、北澤八幡神社の境内には「富士山遥拝所」が設けられています。
富士山の形に石が積み上げられた小山で、天気が良ければ遥拝所の向こうに富士山を望めます。
遥拝所に使用されている石自体も江戸時代に富士山から運ばれてきた溶岩のため、下北沢の街なかにいながら富士山を間近に感じられるでしょう。

境内では神楽殿も特長の一つで、都内にある神社としては有数の大きさを誇ります。
1893年に建てられたもので、鎌倉の鶴岡八幡宮にある舞殿を参考にしたのだとか。
そのほかにも江戸時代に作られた狛犬や多くの境内社などがみられます。
特に産土社(うぶすなしゃ)は江戸時代に建てられた旧本殿が利用されており、北澤八幡神社創建よりも長い歴史を持つ神様が祀られているようです。

シールの御朱印やガチャガチャもあります。
北澤八幡神社でもほかの神社と同様に御朱印をいただけて、季節ごとにデザインが異なっています。
富士山・社殿・お祭りなど、さまざまなデザインの御朱印を楽しめるでしょう。
御朱印帳への直書き式でなく書置き式ですが、特徴的なポイントとして御朱印の紙がシールになっている点があります。
一般的な書置き式の御朱印と異なり糊で貼る必要がないため、よりきれいに扱えるでしょう。
また、御朱印をいただける社務所の前には、ガチャガチャを使用したおみくじもあります。
北澤八幡神社限定のおみくじで、紙のおみくじと一緒に勾玉をいただけます。
シークレットもあるため、つい何度も引き直したくなるかもしれません。
ちなみに、ガチャガチャおみくじは1回400円で引けます。

下北沢の街なかにある北澤八幡神社は、古くからさまざまな信仰を受けつつ地域で愛されてきた神社です。
歴史・富士山・ガチャガチャなど、多くの形でここならではの楽しみ方ができるでしょう。
北澤八幡神社は下北沢駅が開業するまで地域の中心地と呼べる場所だったようです。
多くの人が集まる下北沢で、神社から昔の姿を想像してみてください。

楓さん(303)の記事

北澤八幡神社

https://kitazawamatsuri.wixsite.com/kitazawahachiman/kitazawahachiman

世田谷区代沢3丁目25-3 03-3422-1370

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