合計15万粒！クリスタルガラスのツリーが輝く「箱根ガラスの森美術館」

今回ご紹介する箱根ガラスの森美術館は、温泉地として有名な箱根のなかで、とりわけ自然が豊かな仙石原に位置する美術館です。高級飲食店を営む株式会社うかいの「多くの人を喜ばせたい」という熱い思いから、ヴェネチアン・グラス専門の美術館として1996年に誕生しました。

箱根ガラスの森美術館には、15世紀から18世紀にかけてイタリアのヴェネチアで作られたヴェネチアン・グラスを収蔵・展示する「ヴェネチアン・グラス美術館」と、19世紀後半に復活した斬新なヴェネチアン・グラスを収蔵・展示する「現代ガラス美術館」があります。充実した常設展示に加え、特別展示の企画展や民族楽器のコンサートなどが定期的に開催されているため、いつ行っても楽しめるでしょう。

箱根ガラスの森美術館に来館した際は、美術館の前方に広がる庭園の散策もおすすめです。観光地としても有名な大涌谷を望む庭園では、現代ガラスやクリスタル・ガラスのオブジェ、季節を彩る花々を楽しめます。庭園からヴェネチアン・グラス美術館へと続く橋にかけられた、クリスタル・ガラスのアーチ「光の回廊」も見逃せません。

定期的に企画展やイベントを開催しているほか、ガラスの体験工房やカフェ・レストラン、ミュージアムショップも併設しています。自然豊かな仙石原に位置する箱根ガラスの森美術館では、観光地の喧騒から離れて穏やかな時間を過ごせるでしょう。

毎年クリスマス時期に開催されるクリスタル・イルミネーションも見どころの一つです。空気が冷たくなるクリスマスシーズンになると、庭園にクリスタル・ガラスがちりばめられたクリスマスツリーが登場します。ライトアップされ、きらきらと輝くクリスマスツリーはとても幻想的です。

庭園の中央に展示される大小2本のクリスマスツリーは、gooランキングの「一生に一度、必ず見ておきたい」と思うクリスマスツリーランキングの第2位にランクイン。大涌谷の雄大な自然をバックに、合計15万粒のクリスタル・ガラスが輝くクリスマスツリーは必見です。なお、クリスマスツリーの展示期間は2023年11月1日から2024年1月8日までとなっています。

昼間は太陽の光を浴びてきらきらと七色に輝き、夕方はライトアップによる煌めきが幻想的。12月の夕暮れ時に実施されるトワイライト・キャンドルも、幻想的な雰囲気を一層盛り上げるイベントです。午後4時頃から庭園内のいたるところにキャンドルが設置され、優しく暖かな灯りが庭園全体を包み込みます。柔らかな光をまとったキャンドルと、クリスタル・ガラスが煌めくクリスマスツリーの共演は神秘的な光景です。

トワイライト・キャンドルやクリスタル・イルミネーションと一緒に楽しみたいのが、カフェ・レストランで提供される期間限定クリスマス特別メニューです。高級飲食店を運営するうかいが手掛けるメニューはすべて本格派。雄大な景色や煌びやかなイルミネーションを眺めながら、美食のひとときを堪能できます。

さらに、美術館に併設された体験工房では、クリスマス限定モチーフが登場。例えば、ガラスに砂を吹きかけて削るサンドブラスト体験工房や、さまざまなガラスに熱を加えて溶かし合わせるフュージング体験工房では、雪だるまやクリスマスのモチーフを選べます。クリスマスの思い出に、世界に一つだけのガラス細工を作ってみるのもおすすめです。