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「柿生のこんぴらさん」と呼ばれ沢山の人に親しまれている武州琴平神社

「柿生のこんぴらさん」と呼ばれ沢山の人に親しまれている武州琴平神社

●武州琴平神社の歴史
琴平神社の起こりは元亀元年(1570年)より、神明社がこの地に祀られていたと伝えられています。
志村家に代々伝わる古文書によると、正徳元年(1711年)以前に「伊勢山」と呼ばれる現境内地に、御社殿または小祠があったと記されています。その中の一文には「崇源院様(徳川二代将軍秀忠の正室)ご繁栄の砌、祈祷所として当村鎮守大神宮を勧請致し、これまで年々伊勢踊、神事祭礼、湯立、神楽等仕え来たり当村の鎮守に御座候」と残されています。
その後、文政九年(1826年)、同社再建の折、志村文之丞により四国金刀比羅宮の御祭神をこの地に勧請し、神明社・琴平社の合社が建てられました。これが琴平神社の起こりとされています。

しかし平成19年6月26日、不審者による放火で拝殿が焼失。御神体を祀る本殿は蔵造りであったため御神体・御神宝は守られましたが、天井に描かれていた六十三枚の花鳥山水は焼失しました。

平成23年に本殿は再建。再建に伴い、宮司自らが筆をとり、写真をもとに天井絵を復元しました。現在は油彩にて復元されたものが拝殿天井に収められていますよ。

●武州琴平神社の年間行事
琴平神社ではさまざまな年間行事が行われています。
例えば、年男・年女による豆まきが行われる「節分祭」では災厄消除を願い、たくさんの人で賑わいます。
3月に行う「人形和め浄火祭」は、大切にしていた人形などに感謝し、御霊を慰める祭儀です。ここでは、古くなったお人形を、神聖な火で撫でて清める光景が見られますよ。日本人形・ひな人形・五月人形・西洋人形といった様々なお人形や、ぬいぐるみなどが集められる光景はなかなか見られません。
また、6月の「夏越の大祓」、年末の「年越しの大祓」では、知らぬ間に蓄積した罪・穢れを祓います。

●武州琴平神社に来たらチェックしたいポイント
チェックすべきポイントとして真っ先に挙げられるのは、蔵造りだったためご神体や御神宝が守られていた「本殿」でしょう。
また、本殿への参拝が困難な方でもお参りできるように作られた「儀式殿」も見逃せません。朱塗りの大鳥居の奥にあり、初宮詣や厄除などのご祈祷、御守りや御朱印の授与などが行われていますよ。

ほかにも、この神社ならではのポイントとして、地域の人々が信仰し続けた「がまんさん」は欠かせません。
本殿の手水舎は「がまんさん」と呼ばれる四人の山伏が手水鉢を支えています。飢饉や病気などに襲われた時や、出稼ぎや丁稚奉公に出されて苦しい時には、多くの人が「がまんさん」を見て、自分の苦しみを耐え忍んだと言われています。お嫁に行く娘や戦地へ赴く兵士も、この像に手を合わせてから故郷を後にしたと伝えられ、今でも人々に愛され続けているようです。

はるか昔から私たちを見守る「琴平神社」。
近くを訪れる際には、ぜひ参拝することをおすすめします。

楓さん(314)の記事

琴平神社

https://www.kotohirajinja.com/

川崎市麻生区王禅寺東5-46-15 044-988-0045 アクセス:「柿生駅」南口から2番乗り場より川崎市営バス「溝17(溝ノ口駅方面)」に乗車、バス停「琴平下」下車
「柿生駅」南口から3番乗り場より 東急バス「たまプラーザ駅行(柿01)」または 「すすき野団地(虹ヶ丘団地)行(柿02)」に乗車(約10分) 、バス停「琴平下」下車

※参考URL
https://www.jinjyagoshuin.com/entry/kakiokotohira
https://www.kotohirajinja.com/contents/category/ritual/
https://www.kotohirajinja.com/contents/category/prayer/
https://www.kanagawa-jinja.or.jp/shrine/1201086-000/
https://foundjapan.jp/2206-kotohirajinja-shrine/

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