受け継いできた歴史と伝統、ツツジ・シャクナゲを楽しむ「山のホテル」
芦ノ湖のほとりに位置する「山のホテル」。こちらは三菱の創始者である岩崎彌太郎の甥「岩崎小彌太男爵」が、1911年(明治44年)に別邸を建てた由緒ある場所にあります。
今もなお当時の面影が色濃く残っており、レンガ色の赤い屋根と白亜の外観は、取り囲む深い森にくっきりと映え、ヨーロッパの古城さながらの光景が楽しめますよ。
かつて男爵はその広大な敷地にゲストを招き、一緒にゴルフや狩猟を楽しんだりと、優雅な時間を過ごしていました。また、庭中を花のじゅうたんのように咲き誇るツツジと背景に広がる駒ケ岳山麓の美しい景色を多くの人と分かち合うため、たびたび園遊会を開催したそうです。
この景色や自然の美しさなどを後世に語り継ぐために「山のホテル」が作られました。
箱根・芦ノ湖畔でも屈指のロケーションを誇る「山のホテル」は標高が約723メートルもあり、都心から近い立地ではありながらも、まったく異なる気候が特徴です。1年を通してさまざまな景色を堪能でき、箱根の自然を全身で感じられるのも魅力のひとつと言えるでしょう。
旧華族別邸の広大な敷地を活かしたホテル内の庭園には、富士山の雄姿や芦ノ湖の深いブルーを背景に、四季折々にたくさんの花が咲き誇ります。特にツツジ・シャクナゲ、6月から秋にかけて咲くバラが人気です。
宿泊客以外でも庭園の観覧は自由ですが、ツツジの開花期間中のみ観覧料が発生します。そんな中でも毎年5月開催の「つつじ・しゃくなげフェア」は盛り上がりをみせており、多くの人を魅了しています。
毎年5月頃に開催される「つつじ・しゃくなげフェア」。こちらは1965年頃から続くイベントです。
庭園のツツジやシャクナゲの中には樹齢100年以上経つ株もあり、ほかでは栽培されていないような江戸時代を代表する江戸キリシマ、オオヤマツツジ系、リュウキュウツツジ系といった貴重な品種が30種以上も含まれていますよ。
2024年4月下旬から5月中旬に開催される「つつじ・しゃくなげフェア」では、ツツジ・シャクナゲに関する小冊子の販売を行うので、興味のある方は必見です。
このほかにも、今回4年ぶりとなるチャペルコンサートや、デザートレストラン「プレミアムショップ & サロン・ド・テ ロザージュ」では、ツツジの開花に合わせて期間限定デザートの提供などが企画されています。
岩崎小彌太男爵が愛した光景、それを語り継ぐ豊かな自然を眺めながら、ここ山のホテルで歴史と伝統を感じて楽しんでみてはいかがでしょうか。
箱根(芦ノ湖畔)小田急 山のホテル
https://www.hakone-hoteldeyama.jp/
足柄下郡箱根町元箱根800460-83-6321 (9:30~19:30) アクセス:「箱根湯本駅」より箱根登山バス乗車後「元箱根港」下車、「元箱根港」より無料送迎バスあり
※参考URL
https://www.hakone-hoteldeyama.jp/tsutsuji_shakunage/#lnk_g3
https://www.hakone-hoteldeyama.jp/
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