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歴史ある「龍福寺」の山門から絶景を眺めよう!初夏はハナショウブも見ごろ

歴史ある「龍福寺」の山門から絶景を眺めよう!初夏はハナショウブも見ごろ
創建は17世紀!歴史の長いお寺です

愛川町内を南北に流れる中津川のそばにある中津往還は、町内の旧街道の名残が感じられる道で、道沿いには全国的にも珍しいホウキの博物館「箒博物館 市民蔵常右衛門」や、明治中期に建てられた古民家で国登録有形文化財の「古民家山十邸」など見どころの多いエリアです。見どころのひとつに今回ご紹介する「龍福寺」があります。龍福寺の創建は1616年で、江戸時代の初期にさかのぼる歴史のある古寺です。

龍福寺は、熊坂金兵衛宗仲という人物が開基したお寺です。彼の父の宗清は、武田氏と北条氏の勢力争いに巻き込まれ、非業の死を遂げました。息子の宗仲はその菩提を弔うために、龍福寺を創建したとされています。

中津町内は戦国時代は武田氏と北条氏が激戦を繰り広げた場所として知られています。龍福寺は、戦国時代の戦いの歴史を今に伝えるお寺であるといえるでしょう。

山門をくぐって境内を背にすると…絶景が広がります!

龍福寺の建築でもっとも特徴的なのは山門です。
脚部が白壁造りで、まるで竜宮城を思わせる楼門となっており、華厳経に由来する「海蔵山龍福寺」という山号・寺名に由来すると考えられています。高さ9m、間口5.5m、奥行き3.7mの山門は、すべてケヤキから作られており、精巧な組物と彫刻がとても美しい山門です。

入口には2体の迫力ある仁王像が置かれており、まるで山門を守っているかのような印象。山門の前の左側には半跏像(はんかぞう)の石仏や結界石が置かれています。また、山門をくぐった奥にある境内の五重塔の周りには、見事な七福神の像が置かれており、こちらも一見の価値があります。

ぜひ見てほしいのが山門をくぐり、境内から振り返ったときの風景です。山門が風景を切り取った、まるで自然が描き出した絵画のような景色が広がります。山門越しに見えるのは、かつて修験道の聖地としてあがめられた八菅山や、そのふもとに広がる尾山耕地です。この絵画のような景色は、インスタ映えすること間違いなし。ぜひいろいろな角度から写真撮影をお楽しみください。

徒歩10分圏内には「しょうぶの里」が!

お寺の周辺にも見どころがあります。龍福寺山門から「近藤坂」を下ると、古き良き街並みが残る「下谷地区」に出ます。

下谷地区は、中津層群といわれる地層からの湧水が豊かで、地区の中を流れる用水路沿いにはハナショウブが植えられています。一帯は「しょうぶの里」として親しまれ、「かながわまちなみ100選」にも選ばれています。ハナショウブは5月下旬から6月上旬ごろに見頃を迎え、夜にはちょうちんによるライトアップで幻想的な雰囲気につつまれます。

しょうぶの里のハナショウブは、地域の住民の方たちによって大切に保護されています。しょうぶの里周辺の道は散策コースとしても人気なので、ハナショウブを見たあとに散策を楽しみ、中津町の長い歴史に触れてみるのもおすすめです。

楓さん(424)の記事

龍福寺

愛川町中津408 046-285-0041 【アクセス情報】
「本厚木駅」より「厚60上三増行」または「厚66相川バスセンター行」バス乗車。バス停「中津」下車後、徒歩約5分。

※参照URL
https://www.town.aikawa.kanagawa.jp/material/files/group/28/shisekimidokoro2.pdf
https://www.town.aikawa.kanagawa.jp/aikawa_kankoukyoukai/Sightseeing/1497670374769.html
https://pocketniaikawa.com/a_020/
https://www.town.aikawa.kanagawa.jp/aikawa_kankoukyoukai/Sightseeing/1497670082829.html
https://pocketniaikawa.com/%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%B6%E3%81%AE%E9%87%8C

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