日本の古き良き景色に思いをはせて-連載4
館長・牧山圭男さんによると「武相荘」の魅力は、「都市化する日本で、この自然や家は貴重な場所となっている。夫妻の生活を感じられる展示もあり、何度来ていただいても新しい発見をしていただけるのでは」とのこと。今回は「武相荘」のシンボルである茅葺屋根の家や、心の落ち着く原風景についてもご紹介していきます。
連載について
館長の牧山圭男氏のインタビューやミュージアムやレストランの現地レポートなど、6本の記事をお届けします。
①新宿から40分 日本の原風景を楽しめる「武相荘」を訪ねて
②「武相荘」で暮らした白洲夫妻とは(前編)
③「武相荘」で暮らした白洲夫妻とは(後編)
④日本の古き良き景色に思いをはせて
⑤茅葺屋根の家の中は「日本美」がいっぱい (2月中公開予定)
⑥白洲家の食卓!? レストランを楽しむ (3月中公開予定)
シンボルの茅葺屋根とは

茅葺(かやぶき)とは、ススキやヨシなどを刈り取って束にしたものです。茅葺屋根は高い断熱性や、雨漏りしにくい構造、優れた吸湿性を持ち、日本の四季にとても合っているとのこと。昔は日本各地で見られていましたが、職人の減少、茅の材料費高騰、火災の危険性などの理由で、最近では珍しいものになっています。世界文化遺産の「白川郷」などが有名ですね。
今でも茅葺屋根の保存公開を見ることはできますが、「武相荘」のように当時のままの場所と姿をとどめている例は珍しいとのことです。今も定期的に職人たちが葺き替えし、美しさと機能性を保っています。
四季折々の姿を楽しむ
「武相荘」の散策路は竹林をメインとしつつ、お花や生き物などの自然豊かな風景を楽しめます。いつ行っても、普段は見落としがちな季節の姿をじっくりと観察できます。自分で撮影して写真集のようにしてみたり、デッサンのモチーフなども見つけたり、ただただ自然との一体感を感じてみたり…色々な体験ができそうですね。
白洲夫妻が暮らしていた頃には水田と畑があり、戦時中は二人で自給自足していました。今も小さな畑があり、春にはからし菜やチャイブ(西洋浅葱)などが育っているそうです。
夏の猛暑の日に行ったときは、緑の多さと空気のきれいさで涼しさを感じるほどでした。都内は年々暑くなっているので、「武相荘」のお庭は貴重な場所です。

取材した日には、夏の生き物に出会うことができました。
秋の紅葉の季節も見どころがたくさんです。

普段の生活だと分かりにくいのですが、ここでは木々や花の様子から夏から秋の季節の変わり目を感じることができます。どんぐり拾いもできるそうです。
母屋の近くには正子氏が植えた梅と次郎氏が植えた桜があり、冬~春にはお花見を楽しめます。
毎年1~2月頃に梅が見ごろとなるそうです。

茅葺屋根と梅という、国内でもなかなか見られない景色ですね。
「武相荘」では季節のイベントも開催しています。公式サイトなどでお知らせがあるので、ぜひチェックしてみてください。フェイスブックでも日々の自然の様子を発信しているので、フォローしてみると日常の癒しにもなります。
旧白洲邸 武相荘
町田市能ヶ谷7丁目3番2号 042-735-5732 ■ 駅から徒歩・小田急小田原線 鶴川駅 北口下車、徒歩15分
■ バス 鶴川駅より(小田急バスまたは神奈川中央交通)
・5番のりば26系統バスにて
「平和台入口(旧白洲邸 武相荘)」下車、徒歩5分
・3番のりば13系統バスにて
「平和台入口(旧白洲邸 武相荘)」下車、徒歩5分
・3番のりば11系統バスにて
「鶴川一丁目」下車、徒歩5分
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