不登校生に居場所をつくる「不登校生食堂」
町田市ボランティア連絡協議会員で、寄り添いを考える会の代表を務める広田悠大さんは、草の根市民基金・ぐらんの助成を受け、「不登校生食堂」を運営しています。
学校や家庭で居場所を失った子供達に「逃げてもいいんだよ」と手を差しのべるだけでなく、食育を通して安心な場所と仲間作りができたらと始めました。
かつて、自身も中学時代にいじめを経験し不登校になった際、罪悪感や将来に対する不安、焦燥感を覚えたと言います。
そんな中、当時の桜美林大学で不登校生対象の学習支援と出合ったことが同食堂の起点に。
「話を聞き、一緒に行動してくれた大学生に、寄り添うことの大切さを教わりました」と言う広田さんは、不登校生を支えたいという夢を持ち、高校進学、大学進学を果たした後、社会人、NPO法人勤務を経て、2016年に「寄り添いを考える会」を発足。困難な状況に置かれた子供達に守り寄り添う大人を増やしていこうと、講演会やメディアを通じて活動しています。
約1年の準備期間の後、管理栄養士、薬膳コーディネーターなどの協力を得て今年8月に小中高生を対象に不登校生食堂第1回目を実施。集まった子供達が協力して食事を作り、話も交えながら一緒に食べています。
「栄養バランスのとれた食事の方法を知り、調理を学ぶことは自立を促すことにも通じるんです」と広田さん。
偏食がちだった子供も、苦手なものを気づかず食べていたとの声も。「今苦しんでいる子供に、一緒にいる間だけでも安心できる場を提供できたら」。
寄り添いを考える会
https://yorisoi-machida.jimdo.com/
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