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ノスタルジックな「清閑亭」で癒やしのひとときを過ごそう!

ノスタルジックな「清閑亭」で癒やしのひとときを過ごそう!

引用:https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/seikanntei/top-2012.html

日々の慌ただしい生活の中で、癒やしを求めている方もいるのではないでしょうか。
美しい景色を眺めたり、懐かしい空間に身をおいたりすると、心が和みますよね。
癒やしのひと時を過ごしたい方におすすめのスポットが「清閑亭(せいかんてい)」です。

清閑亭は、小田原城址公園から徒歩約4分の場所にある古いお屋敷です。
このお屋敷は1906年の明治時代後期に建てられ、2005年に国の登録有形文化財に指定されました。
なお、一般公開されるようになったのは2010年以降です。
建設当初は黒田長成侯爵(くろだながしげこうしゃく)の別邸として利用されていたそうで、清閑亭の屋内や庭などは、古き良き日本文化を感じられるノスタルジックな造りになっています。
また、天気の良い日には、母屋から絶景を眺めることもできます。
では、そんな清閑亭の施設情報を見ていきましょう。

開館時間は11:00~16:00、休館日は毎週火曜日、年末年始となっています。
その他にも臨時休館や新型コロナウイルス感染症の影響により開館時間などを変更している可能性もあるため、お出かけ前には公式HPなどをご確認ください。
基本的には無料で利用できるので、小田原観光とあわせて気軽に立ち寄れますね。

清閑亭にお出かけするなら、「黒田長成(くろだながしげ)」についても知っておきたいですよね。
黒田長成は明治初期から昭和初期にかけて、貴族院副議長や枢密顧問官(すうみつこもんかん)を務めた政治家です。
ちなみに、豊臣秀吉の家臣を務めた黒田官兵衛(くろだかんべい)の直系でもあり、筑前福岡藩主を務めた黒田長知(くろだながとも)の長男でもあります。

ここからは、黒田長成の経歴や功績を簡単にご紹介しましょう。
黒田長成は1878年に慶應義塾大学に入学し、後に中退。中退した後は、イギリスのケンブリッジ大学に入学して博士号を取得しています。
大学卒業後は宮内省の式部官や貴族院議員などを務めました。
そして、1894年から1924年にわたり貴族院副議長を務め、1924年以降は枢密顧問官を勤め上げています。

ちなみに、貴族院とは帝国会議を構成する組織の一つです。
帝国会議は大日本帝国憲法のもとで法律や予算などを審議・議決する議会を指します。
現代の国会のようなものにあたりますが、国会は構成する組織や日本国憲法の下で審議されるなどの違いがあります。
また、貴族院は、皇族議員、公爵・侯爵などが務める華族議員、官僚経験者・軍人・学者など務める勅任議員(ちょくにんぎいん)で構成されていました。
また、枢密院とは大日本帝国憲法を立憲する際に、天皇の最高顧問機関として設立された組織です。
この組織は議長・副議長・枢密顧問官で構成されていました。
ちなみに、初代議長は初代内閣総理大臣の伊藤博文です。

清閑亭は数寄屋風(すきやふう)の造りになっており、屋内随所で日本文化を感じることができます。
「数奇屋造り」は自然・調和・自由・シンプルといった空間づくりをしている建物で、現代の建築にも応用されています。
清閑亭も一見するとシンプルな造りに感じるかもしれませんが、よく見ると掛け軸を美しく魅せるための墨蹟窓(おりべまど)や、景色を切り取った小窓、透かし彫りを施した欄間(らんま)、薄い木材を編んで造った網代天井(あじろてんじょう)など、随所にオシャレなデザインを施していることが分かります。

引用:https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/seikanntei/top-2012.html

また、天気が良ければ母屋から相模湾や真鶴半島、箱根山など美しい景色を望むこともできます。
ちなみに、清閑亭のスタッフの説明を聞きながら館内を鑑賞できるガイドツアーも行われているようです。

引用:https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/seikanntei/top-2012.html

ノスタルジックな空間を楽しんだら、ゆっくりとティータイムをしたいですよね。
清閑亭には、侯爵になった気分で優雅なひと時を過ごせる「カフェ清閑亭」というお店があります。
カフェ清閑亭では、縁側から広々とした庭と相模湾などの景観を望みながらスイーツなどをいただけます。
スイーツメニューはスコーン・チーズケーキ・シフォンケーキ・ほうじ茶プリンのほかに、季節に合わせたスイーツなども用意。
また、ドリンクメニューも珈琲や紅茶、抹茶、ソフトドリンク、アルコールなど、バリエーション豊富です。
紅茶メニューの中には、紅茶やスコーンなどがセットになった「侯爵の紅茶」というメニューもあります。
侯爵の紅茶は、イギリスの文化に影響を受けた黒田長成侯爵が味わっていたとされるイングリッシュティーを再現しています。


清閑亭はノスタルジックな空間で、ほっと一息つける場所です。
癒やしのスポットをお探しの方にピッタリな場所なのではないでしょうか。
また、小田原城址公園にも近いので、小田原エリアにお出かけの方もぜひ清閑亭に立ち寄ってみてくださいね。

楓さん(303)の記事

清閑亭(旧・黒田長成別邸)

https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/seikanntei/top-2012.html

小田原市南町1-5-73 0465-22-2834 【開館時間】
11:00~16:00
【休館日】
火曜日、年末年始

この記事は読者リポーターの投稿によるもののため、情報の正確性は保証されません。ご確認のうえご利用お願い致します。

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