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パンダ宮司にネギ禰宜!? 伝統と革新の融合で地域に愛される「有鹿神社」

パンダ宮司にネギ禰宜!? 伝統と革新の融合で地域に愛される「有鹿神社」
海老名駅から歩いて15分ほど。鳩川の近くに鎮座する「有鹿神社」

有鹿神社(あるかじんじゃ)は、神奈川県海老名市に位置する由緒ある神社。有鹿河(現在の鳩川)沿いに形成された地域(有鹿郷)に鎮座する神社で、「お有鹿様」とも呼ばれており、相模国最古の式内社のひとつとして知られています。

有鹿神社の狛犬は拝殿近くと鳥居脇の二対があります。石灯篭の中も要チェック

有鹿神社の創建年代は定かではないものの、古くから地域に深い影響を及ぼしており、主祭神には、有鹿比古命、有鹿比女命、大日靈貴命が祀られています。それぞれが太陽神、水神、そして天照大神の別名を持ち、農業の繁栄や水の恵み、安全を願う地域の信仰が息づいています。境内は緑豊かで、拝殿や本殿の造りは歴史的な価値が高く、特に本殿は春日造の美しい建築様式で知られ、海老名市の重要文化財に指定されています。また、有鹿神社の特有の祭りとして有名な「水引祭」は、少なくとも室町時代末からの水神信仰、農業祭祀を伝える特殊神事として続いており、毎年4月8日に遷座祭が、6月14日に還御祭が行われています。

有鹿神社の象徴ともなっている「パンダ宮司」

有鹿神社が注目されている理由のひとつが「パンダ宮司」。残念ながら今回訪れた際には会えませんでしたが、宮司の代理として登場する役割を持っており、この神社の親しみやすさを象徴しています。「優しいイメージが神社の理念と一致する」「宮司本人の愛称がパンダである」などの理由があるそうで、単なる装飾ではなく、参拝者との交流や地域イベントでの活動を通じて、神社と地域住民の架け橋として機能しており、地域の人気者となっています。パンダ宮司のほかにも「ネギ禰宜」や「レッサーパンダ宮司」など、個性的なキャラクターが複数存在。ネギ禰宜は名前の通りネギの姿を模しており、ユーモアあふれるデザインで来訪者の心を和ませています。こうしたキャラクターは、御朱印や絵馬にも描かれており、有鹿神社に訪れる楽しみを提供しています。

鳥居から入って東側、鐘楼の向かいにある切妻屋根の建物が手水舎

有鹿神社の境内には、伝統的な建築物が数多く点在。拝殿の天井には、江戸時代の絵師・近藤如水による龍の絵が描かれており、本殿と同様に海老名市指定重要文化財となっています。また、手水舎や鐘楼といった施設も整備されており、ゆっくりと散策するのもおすすめです。年間を通じて様々なイベントも開催されており、前述した「水引祭」などの祭り以外にも、子ども向けの催し物や地域住民との交流イベントも多く、家族連れでも楽しめる場となっています。中でも7月14日の「例大祭」は特に盛大で、神輿の渡御や山車の巡行、奉納神楽、さらには地元の屋台が立ち並び、地域全体が祭りの雰囲気に包まれます。パンダ宮司による舞の奉納もぜひ見たいところです。

くまのみんさん(4)の記事

有鹿神社

https://www.arukajinja.jp/

海老名市上郷1-4-41 046-234-4763

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