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古民家と四季の花が楽しめる「蘆花恒春園」

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蘆花恒春園にある、文豪が暮らした立派な古民家

世田谷区の環八通り沿いにある蘆花恒春園(ろかこうしゅんえん)は芦花公園(ろかこうえん)とも呼ばれている広々とした敷地に自然と歴史が詰まった都立公園です。園内には文豪「徳冨蘆花(とくとみろか)」の住んでいた茅葺き屋根の古民家や四季の花が咲く「花の丘」、ドッグラン、児童公園などがあり、幅広い世代が楽しめるスポットです。

文豪の暮らしを感じる古民家めぐり

3つの家屋が中央にある白い壁面の廊下でつながっている
3つの家屋が中央にある白い壁面の廊下でつながっている
園内でぜひ立ち寄ってほしいのが、明治から大正にかけて活躍した文豪「徳冨蘆花(とくとみろか)」と妻の愛子さんが晩年を過ごした「徳冨蘆花旧宅」。そして愛用品や資料が展示されている蘆花記念館です。どちらも見学は無料です。
※集会所(愛子夫人邸宅)は有料予約制

数多くの資料や蘆花展示されている蘆花記念館
数多くの資料や蘆花展示されている蘆花記念館
徳冨蘆花旧宅は3つの建物を廊下でつないだ造りで、日本らしい家屋の中に洋風の家具や楽器が置かれているのが印象的です。夫婦でニューヨークを旅した際の写真も展示されており、徳冨蘆花が西洋の文化に興味を持っていたことを伺い知ることができます。

洋風の家具の中でも、蘆花が実際に執筆に使っていた大きな机は圧巻です。机は部屋を埋め尽くすほどの大きさで存在感抜群。徳冨蘆花が執筆している姿が蘇りそうな雰囲気でした。家の中は撮影禁止で写真を載せられないので、ぜひ直接見に行っていただきたいです。

左が大きな机がある執筆部屋
左が大きな机がある執筆部屋
また、家のまわりに広がる林は気持ちよく散策にもぴったり。家屋の中から眺める静かな木々の風景も素敵でした。12月頃には美しい紅葉も楽しめるようです。


こどもたちが植えたコスモスが咲く「花の丘」

訪れた10月14日はお目当てのコスモスの見頃は少し過ぎていました
訪れた10月14日はお目当てのコスモスの見頃は少し過ぎていました
公園の北側にある「花の丘」は季節の花を楽しめる場所で季節の草花を見ることができます。春はチューリップや菜の花、夏はひまわり、秋にはコスモスなどが見られます。

コスモスは近くの小学校の3年生が植えたものだそう。頑張って植えてくれたのだなあと思いながら眺めると、より一層かわいく見えました。

この日は一部の花壇には何もない状態でしたが、ボランティアの方々が菜の花の種まきをした直後だったようです。成長して春に花が咲く景色を見に来たいと思いました。

様々な花木も楽しめて散歩にもぴったり
様々な花木も楽しめて散歩にもぴったり
「花の丘」には桜や藤、萩などをはじめ様々な花木もあります。ベンチやテーブルもあるのでお弁当を広げてピクニックを楽しむ方の姿も見かけました。


園内で開催される様々なイベント

恒春園ガイドツアーのポスター
恒春園ガイドツアーのポスター
園内では年間を通して多くのイベントが開催されています。
ガイドボランティアさんによる蘆花恒春旧宅や記念館の「恒春園ガイドツアー」は、毎月(7月、8月、1月を除く)第2土曜日14:00から約30分開催。
徳冨蘆花旧宅前ではクラシックを中心に音楽などを楽しむことができる「かやぶきコンサート」が年に数回開催。
「花の丘」でも年に数回「花の丘フェスタ」があり、こども向けイベント開催、模擬店の出店があるそうです。

蘆花恒春園

https://www.tokyo-park.or.jp/park/rokakoshun-en/

世田谷区粕谷1丁目 03-3302-5016 交通案内:「千歳船橋駅」よりバスで「芦花恒春園」下車、徒歩7分
駐車場あり(有料)
常時開園、サービスセンターと徳冨蘆花旧宅がある区域は年末年始休業
営業時間:「徳冨蘆花旧宅」「蘆花記念館」見学時間9:00~16:00

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