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「ばけばけ」ヘブンさんのモデルとなった小泉八雲来訪の庚申堂が藤沢に!

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現在のお堂は大正時代に再建

NHK朝ドラ「ばけばけ」のヘブンさんこと小泉八雲さんが、来日直後の明治23年(1890)に訪れたという知る人ぞ知る隠れた名所が藤沢市にあります。
藤沢駅北口の遊行通りを歩いて10分。今もビルの谷間に隠れながらも大切に保存されている庚申堂です。

庚申堂というは中国の道教に由来する庚申講に集ったお堂。60日に一度の庚申の夜に自分の身体の中の虫が天に昇り自分の罪を天帝に告げ口するのを阻止するために、その日は寝ずに村人で集って飲酒歓談したのが庚申講です。
この庚申講は、平安時代に日本に伝わり、江戸時代に民間に広まったそうで、近隣の人々と徹夜で飲めや歌えやしながら無病息災を祈ったそうです。
庚申待で寝なければ虫が出てこれらないという考えも面白いし、昔も今も誰でも天に告げ口されたくないことの一つや二つは秘めているんだなと親近感が湧きませんか?

ずらっと境内に沢山の庚申塔が集まったこちらは、スライド式の門扉で大切に管理されているようですが、運が良ければ空いている時にお参りもできます。

日本の庶民の暮らしに惹かれ、大切に記録し世界に広めてくれたヘブンさん(小泉八雲さん)の足跡を辿って訪れてみてはいかがでしょう。

ひときわ大きな庚申供養塔

こちらの供養塔は寛文十三年(1673)の銘があるので、きっと小泉八雲さんもじっくりご覧になったはず。
髪が逆立ち衣の下に鳥の模様、足元に三猿と興味津々、夢中に観察するヘブンさんの微笑みが目に浮かぶようです。

他にも沢山の供養塔

境内には他にも20基ほどの塔があって、なかなかの見応えです。

本堂の次のご開帳は2040年!

ご本尊の青面金剛像が拝めるのは60年に一度の庚申の年なので、次回は2040年になるそうです。

ぴょん(17)の記事

庚申堂(こうしんどう)

藤沢市藤沢41-1

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